ドローンで散布できるビニールハウス遮光剤「ファインシェードスカイ」が発売

農業用ビニールの開発・製造等を手がけるアキレス株式会社は、農業用ドローンを使用して上空からビニールハウスの表面に吹き付ける遮光剤「ファインシェードスカイ」を2022年5月20日に発売した。価格は1缶1万9800円(税込)。


日本の施設園芸の現場では、室内の温度の上昇を防ぐため、ビニールハウスの屋根部分に取り付ける遮光ネットを使用した温度管理が行われているが、設置の危険性など安全面の課題から、ビニールハウスの表面に吹き付けて使用する遮光剤の需要が高まっている。

遮光に必要な作業の省力化


「ファインシェードスカイ」は、ポリ塩化ビニルフィルムやポリエチレンフィルムなど、農業用ビニールに多く使用されている素材に対応した施設園芸向けの遮光剤。

太陽の光を遮断し、ハウス内の温度上昇を抑制するのが特長で、葉焼けやしおれなど、直射日光を原因とした高温障害に高い防御効果(遮光率20〜30%)を持つ。

容量は約9キログラムで、1缶当たり約500平方メートルの吹き付けが可能とのこと。

吹き付け前(下)と吹き付け後(上)

吹き付け後のハウス表面

同社は、「ファインシェードスカイ」の提供を通じ、温度管理作業の効率化・安全性向上に貢献していきたい考えだ。

商品概要


品名:ファインシェードスカイ
価格:1万9800円(税込)
容量:約9キログラム
原料:水・界面活性剤・炭酸カルシウム・アクリル系樹脂
発売:2022年5月20日


アキレス株式会社
https://www.achilles.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
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