KDDIエボルバ、「IchigoJam」を用いた小学生向け自動水やり機プログラミング&夏野菜収穫体験を実施

株式会社KDDIエボルバは、宮城県東松島市にある農産物栽培拠点「幸 満つる郷(さちみつるさと) KDDIエボルバ 野蒜(のびる)」にて、地域の小学生を対象にしたプログラミング・農・食を体験する『夏休み親子イベント』を、2022年8月2日(火)に開催した。

本イベントは、テクノロジーを活用して新たな価値を創造するスキルを求められる子どもたちに、「プログラミング×農業」と触れ合い、IT技術の先にある産業を想像した“アイデア・発想”を生み出す力を育み、未来につなげてほしいという想いでロボットサバイバルプロジェクト(通称「ロボサバ」)を運営するPCN仙台(株式会社アイティプロジェクト内、本社:宮城県仙台市)と共催し、宮城県東松島市に後援いただいております。

簡易自動水やり機を子どもたち自身でプログラミング


「幸満つる郷」は、SDGs未来都市の東松島市と連携し、「農福連携」に被災地復興、地方創生の視点も取り入れたD&I活動を推進している。大津波被害を受けて居住禁止区域に指定された地区を畑として利活用できる土壌に育て、30品目以上の農産物を栽培、AI・IoTを活用したスマート農業を2019年に開始。社員一人ひとりの個性を尊重し、できることを一つひとつ増やし、やりがいを感じて笑顔で活躍できる職場づくり、復興ボランティア、地域イベント等、さまざまな取り組みを実践している。

本イベントでは、同社が実施している日射センサーと土壌センサーの情報をもとにAIが算出・判断した水と肥料を自動供給する実証の仕組みを簡易的にした「自動水やり機」のプログラミングに子どもたちが挑戦。子ども向けマイクロコンピューター「IchigoJam」にコマンドプロンプトを打ち込み、コップからコップに水を移動させるモーター制御をプログラミング。土壌センサーが作動する仕組みを触って考え、最後に自動で土に水やりをするプログラム実行までを体験した。


また、幸満つる郷で育てた夏野菜の収穫体験も実施。広い畑を元気に走り回り、野菜を採って食べた夏休みの思い出を振り返ったときに、自分でプログラミングした「自動水やり機」の先に「生産・産業」があることに気づき、技術を活かして「未来のものづくり」を実現する発想・アイデアにつなげてほしいとの願いが込められている。

<プログラミングは最初から成功したらもったいない!失敗を恐れずに挑戦を!>
<大きなナスを探そう! オクラは葉っぱの影にあるから大人より小さな子どもたちは見つけるのが上手!>
イベントには、東松島市長 渥美巖氏が駆け付け、「楽しんで挑戦することが大切。素晴らしい体験と思い出を持ち帰って、未来のITを担ってくれたらと思います」とエールを送り、いきいきと取り組む子どもたちにさまざまな質問をして会話を楽しんだ。


プログラミングを体験した子どもたちは「コマンドを打ってセンサーを動かす本格的なプログラミングは初めてですごく面白かった。もっとやってみたい」「プログラミングはセンサーを動かせるから好き。LEDや距離センサーは試したことがあったけど土壌センサーは初めて。キットを買って家でいろいろ試してみたい」と真剣な眼差しではっきりと答え、収穫体験では「いっぱい採りたい」「こんな葉っぱと花なんだね」「野菜は苦手だけどこのオクラは食べることができた!」と笑顔で楽しんでいた。

また、子どもたちが熱中する姿を間近で見た保護者の皆さまからは「繰り返しプログラムを実行させて考える姿に成長を感じた」「家の畑で子どもが考える時間を作りたい」「これからもいろんな挑戦をさせたい」「意欲的に楽しんで豊かな時間を過ごせた」といった声もあったという。


KDDIエボルバ
https://www.k-evolva.com/recruit/challenged/nobiru/
幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜
https://www.k-evolva.com/recruit/challenged/nobiru/
IchigoJam
https://ichigojam.net/

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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