イタリア製営農型太陽光発電技術を用いたソーラーシェアリングシステムが国内で始動

東京都港区を本拠に再生可能エネルギー事業等を展開するシナネンホールディングス株式会社は、ノータスソーラーシステムの設計・販売を手がけるノータスソーラージャパン株式会社と協業に関する基本合意を締結したと発表した。


ノータスソーラーシステムは、イタリアのREMTEC社が国際特許を取得する3次元追尾式営農型太陽光発電技術「アグロボルタイコ」を採用したソーラーシェアリングシステムである。


ノータスソーラーシステムの特長

営農型太陽光発電所を建設


両社が締結した基本合意の内容は、脱炭素化に向けた取り組みを推進する全国の自治体・民間企業等を対象に、ノータスソーラーシステムを活用した営農型太陽光発電所を建設して、地域の農業者と一緒に、オンサイトPPAやオフサイトPPA、自家発電モデルなど、さまざまな接続方法を導入したソーラーシェリングシステムを構築していくもの。

発電目標は年間3億kWh以上で、発電所のEPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用管理・保守点検)は、シナネンホールディングスの子会社であるシナネンファシリティーズ株式会社が担当する。

 
両社は今回の協業を通じ、有効活用が見込まれる日本の農地にノータスソーラーシステムを活用した営農型太陽光発電所を建設することで、再生可能エネルギーを活用した電力の供給を促進していく構えだ。


シナネンホールディングス株式会社
https://sinanengroup.co.jp/
ノータスソーラージャパン株式会社
https://www.notussolarjapan.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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