オーガニック農産物ECサイト「食べチョク」が畜産物・水産物の取り扱いスタート

オーガニック農作物のマーケットプレイス『食べチョク』が、サイト内で『肉チョク』『魚チョク』の展開をスタートし、畜産物・水産物の取り扱いを開始した。これにて食べチョクは生鮮三品(肉・野菜・魚)すべてを取り扱うこととなり、生産者と食に関心の高い消費者や飲食店とのマッチングをさらに強化、食の総合マーケットプレイスを目指す。


『食べチョク』とは?

『食べチョク』は、株式会社ビビッドガーデン (本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:秋元里奈)が運営する、オーガニック野菜専門のマーケットプレイスだ。


基準を満たす生産者であれば誰でも出品者登録(無料)ができ、「1箱から」出品できることで人気を集めている。
出品された食材をサイト上から購入すると、収穫後すぐに生産者より発送される。
既存のサービスとは違い、生産者と消費者が直接つながることができるため、通常流通しない珍しい食材が販売されていることも魅力だ。
全体の約0.5%程度と言われている日本のオーガニック農家だが、食べチョクでは現在400以上の農家が登録している。


 

『肉チョク』『魚チョク』


農産物同様、環境への配慮など、『食べチョク』独自の基準を満たす生産者であれば誰でも出品できる。
サイト上で生産者と直接繋がることができ、出品された食材を購入すれば、一番美味しいタイミングで食材が届く点も従来の仕組みと変わらない。
畜産物・海産物の出品にあたり『食べチョク』が定める基準は以下の通りとなっている。

<肉チョク>
・家畜が自然の営みを自由に行うことができる畜舎環境を提供し、飼育管理を適切におこなっていること
・成長促進剤や抗生物質を極力使用していないこと
・飼料に化学的なものを極力使用せず、配合内容を事前に提示できること

<魚チョク>
・持続可能で環境に配慮した漁業をおこなっていること
・水揚げ後の薬剤処理を極力おこなっていないこと
・養殖の場合は飼料に化学的なものを極力使用せず、配合内容を事前に提示できること

登録生産者の一例をご紹介

【ウニ】 ひろの屋(岩手県)

北紫ウニの育成が盛んな岩手県九戸郡洋野町は、通称「うに牧場」と呼ばれる天然岩盤を利用したウニの増殖溝が各地に点在、世界唯一の漁場として有名だ。 「うに牧場」のウニは、肉厚な昆布を食すことにより他地域よりも甘さが際立ち、実入りが良い。

[10セット限定]生ウニ+ワカメセット 3,795円
代表の下荢坪さん


【マグロ】 臼福本店(宮城県)

貴重な水産資源を枯渇させることなく次世代に繋ぎ、持続的な漁業を行っていくことを使命ととらえ、サスティナブルな漁法で取り組む。所有する6隻の昭福丸はベテランの凄腕船頭たちに率いられ、世界各地で、1年以上にも及ぶ厳しい航海を繰り返しながらマグロを追っている。

天然めばちまぐろセット 4,000円
代表の臼井さん
代表の臼井氏


【豚肉】 山西牧場(茨城県)

「肉のおいしさは脂で決まる」「良質な餌が脂をつくる」という先代の信念のもとに、コストや生産性よりも自分が美味しいと思うお肉をつくりたいという想いで生産をする。2018年1月には、農場の衛生管理規格「農場HACCP認証」を取得し、使用衛生管理基準を守った安全な肉豚生産にも努めている。

スペアリブ1kg 4,000円
代表の倉持さん
代表の倉持氏


【牛肉】 ルミノ牧場(広島県)

できるだけ従来の薬の使用を少なくし、納豆菌などの生菌剤を多く使用することで、より牛たちが健康に育つように配慮する。臭いを出さない環境装備を常に心がけ、安全な牛舎に保つことで牛たちのストレスを少なくするように努めている。

黒毛ジャージー(ランプ)971g 10,586円
代表の中山さん
代表の中山氏

<参考リンク>
『食べチョク』
株式会社ビビッドガーデン
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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