NTT東日本と寒河江市、LPWAを活用したさくらんぼ栽培の実証実験をスタート

NTT東日本は山形県寒河江市と共同で、省電力が特徴の長距離無線通信技術である「LPWA(Low Power Wide Area)」を活用して、さくらんぼの凍霜害対策・盗難対策などに取り組む実証実験を開始した。

農業の維持・発展に貢献


今回の実証実験は、寒河江市が農業や福祉、防災などの地域課題を解決するために立ち上げた「LPWA関係者会議」が検討を進める「農業分野におけるLPWA活用モデルの普及促進に向けた実証実験」として開始されたものである。

内容は以下の通り。

1.さくらんぼ凍霜害対策
圃場の温度や湿度などの環境データを遠隔から取得できる環境を整備し、その操作性と有効性などを評価する。


2.さくらんぼ盗難対策
圃場に設置した監視カメラの映像を遠隔から確認できる環境を整備し、操作性や有効性などを評価する。

※大量のデータを長距離伝送できる新しい無線LAN通信規格「IEEE802.11ah(Wi-Fi HaLowTM)」を活用。

3.鳥獣害対策
野生動物の侵入や捕獲を検知するセンサーで取得した情報を遠隔から確認できる環境を整備し、その操作性や有効性などを評価する。


NTT東日本は今回の実証実験を通じ、農業人口の減少や高齢化等の課題を抱える寒河江市農業の維持・発展に貢献したい考えだ。


NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/
寒河江市
https://www.city.sagae.yamagata.jp/
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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。