農作物の盗難や獣害を防止する、電源不要の「防犯・監視カメラMC1」が発売

株式会社AZxは、電源とネット回線が不要な防犯カメラ「防犯・監視カメラMC1」を2023年8月21日から公式ECサイトほかにて販売開始した。販売価格は5万円(税込)。警告機能付きで、農作物を盗難や獣害から守る。


侵入者を検知して警告


AZxは、長野県千曲市を本拠に自動車関連機器や農業関連機器の開発などを手がけるエムケー精工株式会社の子会社で、IoTに関する各種機器の開発・製造・販売などを行っている。

近年、シャインマスカットやももなどの農作物の盗難被害が増加している。そのため、盗難対策として防犯カメラのニーズが高まっているが、「設置場所に電源がない」、「機器が高額」などの理由で導入を諦めるケースが多いという。

また、安価なカメラでは、侵入検知や通信機能など、被害を未然に防ぐ機能を搭載したものはほとんど発売されていなかった。


「防犯・監視カメラMC1」は、電源やネット回線が無い場所でも設置できるソーラー発電式のカメラ。本体の重さは約700グラムで、片手でも持ち上げられるコンパクトなサイズのため、簡単に設置できるという。

360度を見渡せる首振り機能を搭載していて、広い農場の監視にも対応。専用のアプリを使用すれば、手持ちのスマートフォンを利用して、現地のライブ映像をいつでも確認できる。

また、被害を未然に防ぐため、アプリを起動していない時でも侵入者を検知すると自動でサイレン音とストロボ光を発する警告機能を搭載。

通信は、回線工事の必要がない携帯回線を利用している。通信費は毎月定額ではなく、必要な時期だけ購入するプリペイドSIMのため、無駄なく使用できるとのこと。

株式会社AZx
https://www.azx-inc.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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