トマト栽培のスマート農業技術も紹介「トマトの生産技術」が出版

株式会社誠文堂新光社は、トマト生産に関わる栽培技術の基本的知識や産地で行われている栽培事例、スマート農業による栽培技術などを紹介した書籍「トマトの生産技術(著者:中野 明正氏)」を2020年8月12日(水)に出版した。価格は3400円(税別)。

同社は、「トマト栽培に関わる農業生産者や産地で栽培の指導にあたる指導員、最先端の技術を活用したスマート農業を研究する研究者にぜひ読んでほしい」とコメントしている。


誠文堂新光社は、1912年創業の老舗出版社。生活、文化、科学、技術へ貢献する事を理念に、さまざまな分野の雑誌や書籍を出版する。同書の著者である中野明正氏は、国立大学法人千葉大学の特任教授。農学博士や農業技術士、土壌医,野菜ソムリエ上級プロ等などさまざまな肩書を持つ。

トマト栽培の基礎や歴史、スマート農業事例等を紹介


「トマトの生産技術」は、生産者の収益性が高く、一般消費者からも根強い人気を誇るというトマトの生産について紹介した技術本だ。
同書には、トマト栽培の基礎や歴史、世界の生産状況ほか生産各地での栽培事例、スマート農業を活用した取り組み等が4章構成で掲載されている。




また関係する共著者は中野氏に加え、各研究分野のプロフェッショナルや各都道府県の営農指導の方々など、20名を超えているという。トマト栽培技術を網羅した令和の決定版となる「トマトの生産技術」として、生産者をはじめ全国の指導者、施設園芸関係者にとっても役立つ内容となっているそうだ。

「トマトの生産技術」目次


2P・・・はじめに
4P・・・ 目次

9P・・・1章 トマト生産の基礎
10P・・・ 栽培の歴史と世界の生産状況
18P・・・ 基本的な栽培特性
40P・・・トマトの生理障害と対処法
50P・・・トマトの病虫害と防除
61P・・・ トマト生産における経営管理

71P・・・2章 トマト生産地の事例
72P・・・日本全体の作型と生産状況
80P・・・トマト生産と流通の状況
88P・・・事例1. 北海道 北海道における生産の現状と展望
98P・・・事例2. 岩手県 岩手県の主要作型と実際の栽培
107P・・・事例3. 千葉県 千葉県におけるトマト生産の取り組み
118P・・・事例4. 愛知県 愛知県におけるトマト主要作型と実際の栽培
127P・・・事例5. 岐阜県 岐阜県における主要作型と実際の栽培
136P・・・事例6. 兵庫県 兵庫県における主要作型と実際の栽培
144P・・・事例7. 岡山県 岡山県における主要作型と実際の栽培
154P・・・事例8. 徳島県 徳島県における生産状況と生育環境制御への取り組み
159P・・・事例9. 福岡県 福岡県における主要作型と実際の栽培
167P・・・事例10. 熊本県 熊本県におけるトマト生産の取り組み

179P・・・3章 最先端技術への取り組み
180P・・・トマトの品種開発最前線
185P・・・環境制御技術最前線
194P・・・トマト生産における温室構造最前線
200P・・・トマトの生産の自動化・機械化最前線
205P・・・トマトの品質評価・解析最前線
212P・・・先端的技術実証の取り組み~次世代拠点
217P・・・スマート農業実証と今後の展望
220P・・・輸出への取り組みと展望
221P・・・高温多湿環境向けのトマト生産システム
~日本のトマト生産技術を世界に向けて発信~
225P・・・緑熟果を用いた長期貯蔵法
229P・・・トマトの超高収量生産の実証
240P・・・全農におけるミニトマト生産の取り組みとポイント

245P・・・4章 トマト生産の未来
246P・・・トマト生産の方向性と技術の展望
258P~261P・・・引用・参考文献
262P~267P・・・索引
268P~271P・・・執筆者紹介

書籍情報


「トマトの生産技術」
著者:中野明正
出版:株式会社誠文堂新光社
仕様:A5判・272ページ
定価:3400円+税
初版:2020年8月12日(水)


株式会社誠文堂新光社
https://www.seibundo-shinkosha.net/
「トマトの生産技術」紹介ページ
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/science/46365/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便