都市農業ビジネスを東京で実践する指南書「東京農業クリエイターズ」発売

イカロス出版株式会社より、「東京農業クリエイターズ」が5月28日に発売された。


都会の小さな畑(農地)で生産した農産物を、ただ販売するだけでは、事業として成り立ちにくいのが現実だ。そのため農業では、農産物を加工したり、ブランディングして付加価値を付けたりという“6次産業化”が推進されてきた。しかし、消費者が目の前にいる都会の農業には、もっと別の手段もある。都会の消費者のニーズをくみとり、都会の農地を使ってそれに応える方法に知恵を絞り、ユニークなビジネス・活動を展開する人々を、本書では“農業クリエイターズ”と名付けた。

彼らの年代は、農業界では希少な20〜40代。農外からの新規就農者、学生起業家、デザイナーやプランナー、都内で400年続く農家の後継ぎなど、さまざまな立場の人がいる。そんな東京で活躍する農業クリエイターたちの姿を、いきいきと紹介。

著者は、13年前にTV番組ディレクターという異業種から、大規模な企業農業をおこなう会社に転職し、現場でがむしゃらに農業のビジネス化に取り組んだという株式会社農天気 代表取締役農夫の小野淳。今では婚活イベントの定番になった「畑で婚活」、ユニークな「畑で忍者修行」、インバウンド向け畑&観光ツアー、学生と連携しての異文化交流イベント、「東京で農泊」ビジネスといった“農食エンタメ”による農サービスをビジネスにしようと思ったきっかけ、サービスの考え方、コンテンツの作り方、農地の借り方や地域・農家とのコラボレーションの方法など、農サービス事業を展開する具体的なノウハウもくわしく開示している。

書籍情報】
『東京農業クリエイターズ』
著者:小野淳(株式会社農天気 代表取締役農夫)
出版社:イカロス出版株式会社
四六判 231ページ
発刊:2018年5月28日
価格:1500円(税抜)


<参考URL>
イカロス出版株式会社
http://www.ikaros.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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