離乳食のお粥を食べてくれないときの原因とおすすめレシピ~離乳食後期・完了期編

こんにちは! 離乳食インストラクターの中田馨です。

3回にわたってお届けする「赤ちゃんがお粥(離乳食)を食べないときの対処法」。今回は、離乳食後期・完了期の対処法と、離乳食レシピを紹介します!

離乳食初期・中期編はこちら

離乳食後期(9~11カ月ごろ)のお粥を食べない原因

離乳食後期になると、1日3回食になり栄養の半分程度を離乳食から取るようになります。そのため、赤ちゃんが食べないと、ママは「栄養は足りているのかしら?」「もっと食べないと、成長しないのではないか?」とドキドキしてしまうかもしれません。

大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせるということ。ママが焦ってしまうと赤ちゃんにもその気持ちが伝わります。「今食べている量がこの子にとって適量なのだ」と思い、焦らず進めていきましょう。

ここでは、離乳食後期の赤ちゃんがお粥を食べない時に見てほしいポイントを2つ紹介します。

お粥を食べないときのポイント1.やわらかさを確認する

離乳食後期になると、食材の大きさが変わります。離乳食中期で2~3mmのみじん切りだったものが、5mm角程度になります。お粥も7倍粥から5倍粥、後半には軟飯になります。

赤ちゃんは、お粥のやわらかさの変化に違和感を覚えるのかもしれません。もし、5倍粥を食べなくなったら、思い切って10倍粥まで戻してもOK。逆に、5倍粥ではなく4倍粥、軟飯を好む場合もあります。

お粥の水分量を変えたときに、丸のみしていないか、口を動かしてカミカミしているかどうかも確認しましょう。丸のみしている場合は、やわらかすぎたり、硬すぎることがあります。

お粥を食べないときのポイント2.自分で食べさせてみる

離乳食後期になると、手づかみ食べの練習がスタートする時期でもあります。まずは、茹でたにんじんやじゃがいもなど、手づかみしやすい食材からスタートさせます。

5倍粥を手づかみさせるのは水分が多くて難しいですが、軟飯になるとおにぎりを作れるので手づかみできるようになります。お粥(ご飯)そのものよりも、小さく丸めたおにぎりの方が子どもの興味をそそります。試してみてください!

おすすめお粥レシピ~離乳食後期

ここからは、赤ちゃんがよく食べる離乳食レシピを紹介します。

レシピはすべて5倍粥で紹介していますが、赤ちゃんの離乳食の進み具合により、4倍粥、軟飯とお粥の水分量に変化をつけていきましょう。


「鮭とレンコンのあんかけ粥」のレシピ



すりおろしたレンコンの甘みがおいしい、だしあんかけのお粥です。

<材料>
5倍粥:80g
生鮭:10g
レンコン:10g
かつお昆布だし:100~150ml

1.生鮭は骨と皮を取り除き5mmに切る。レンコンはすりおろす。
2.かつお昆布だしに生鮭を入れて煮る。
3.レンコンを入れ、弱火で火が通るまで煮る。
4.器に盛ったお粥に3を盛り付ける。

「ねばねば納豆粥」のレシピ



納豆とオクラのねばねば効果に食べやすさを助けてもらって食欲増進です!

<材料>
5倍粥:80g
ひきわり納豆:10g
オクラ:1本
かつお節:少々

1.ひきわり納豆をザルに入れてお湯をひとまわしする。オクラはガクを取り、縦半分に切って種を取ったら、湯がいてみじん切りにする。かつお節は手でもんで細かくする。
2.納豆とオクラ、かつお節を混ぜ合わせる。
3.5倍粥に2をのせる。

離乳食完了期(1歳~1歳6カ月ごろ)の離乳食を食べない原因

離乳食完了期になると、自分の思いも強くなり「イヤなものはイヤ!」という態度で示すようになってきます。成長するうえでとても喜ばしいことなのですが、食事中にかたくなに口を開けてくれないと「さあ、どうしたものか!」と悩んでしまいます。

また、1日3回の食事+1日1~2回のおやつを食べるようになり、栄養のほとんどを離乳食で補えるようになります。と聞くと、余計に「エネルギー源になるお米を食べてほしい!」と思いますよね。

離乳食完了期の赤ちゃんが離乳食を食べない時に見てほしいポイントを3つ紹介します。

離乳食を食べないときのポイント1.食事をしている時の部屋の環境を見直す

もしかすると、食事をしている時に、食事に集中できない何かがあるのかもしれません。例えば、玩具、テレビ、スマホなど。食事に集中できる部屋の環境かどうかを見直してみましょう。

離乳食を食べないときのポイント2.お手伝いを半分にしてみる

「しっかり食べてほしい」という親心で、食べている赤ちゃんの横から、あれこれと手や口を挟んでいませんか? 自分で手づかみで食べようとしている横から、スプーンでご飯を持っていったり、まだモグモグしているのに次のご飯が口の前にスタンバイしていたり、「これも食べてよ」「アレも食べてよ」と言ってみたり。

これ、まさしく息子の離乳食時期の私なのです! 急かされたり言われすぎたりしたら、楽しさが半減して、赤ちゃんも「ああ、もう食べるのイヤになっちゃった」って気持ちになることもあります。

今、赤ちゃんは「自分でしたい」という気持ちを受け止めてもらい、自分でできる喜びを味わっている時期です。いつもママが良かれと思って手伝っているその行動を、半分にする努力をしてみましょう。

離乳食を食べないときのポイント3.注目を半分にしてみる

先のお手伝いのポイントと同じです。「たくさん食べてね!」というママの期待のまなざしがガンガンに来ていると、赤ちゃんにとっては正直プレッシャーです。離乳食時間に赤ちゃんへ注目する気持ちを半分にしてください。

もちろん、ほったらかしにしてくださいというわけではありません。安全面を考えると必ずそばにいてほしいのです。でも、赤ちゃんが感じるママの注目度は半分にしましょう。

おすすめお粥レシピ~離乳食完了期

完了期向けにも、赤ちゃんがよく食べる離乳食レシピを紹介します。


「しらすのソフトせんべい」のレシピ



おやつにも食事にもなる、ソフトせんべいです。

<材料>
軟飯:50g
しらす:5g
青海苔:少々

1.しらすは塩抜きする。
2.軟飯にしらすと青のりを混ぜ入れる。
3.フライパンを熱し、2を平たく入れて両面、弱火でじっくり焼く。

「そぼろ親子丼」のレシピ



だしが効いた鶏そぼろの親子丼。大人分も一緒に作れば親子で同じメニューを楽しめます。

<材料>
軟飯:80g
卵:1/2個
鶏ひき肉:15g
にんじん:10g
かつお昆布だし:150ml
しょう油:0.5ml

1.卵は溶きほぐす。にんじんは2cmの千切りにする。
2.かつお昆布だしににんじんを入れて煮る。
3.2に鶏ひき肉を入れ、火が通ったらしょう油を入れ、卵をまわしかけふたをして中までしっかり火を通す。
4.軟飯に3をかける。


今回は、離乳食後期・完了期の「お粥(離乳食)を食べないときの対処法」とレシピを紹介しました。

まず食べてもらうために、他の食材とお粥を合わせましたが、時には何も混ざっていないお粥を見せることも忘れずに! 無理強いせずに、少しずつお粥の味や食感に慣れさせていきましょう。


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WRITER LIST

  1. 堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
  2. 大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  3. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  5. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
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