大人の食事と一緒に作る離乳食「お粥の三色そぼろ丼」【取り分け離乳食のレシピ】

離乳食インストラクター協会代表理事、中田家庭保育所 施設長であり、黄金色のかつお昆布だしから作られる「和の離乳食」を推奨している中田馨さん。全3回にわたって、大人のごはんと赤ちゃんの離乳食を一度に作る「取り分け離乳食」を教えていただきます。

取り分け離乳食って何?どんなことに気をつけたらいいの?……第1回「基本編」はこちらから
大人と赤ちゃんの料理を一度に作れる「取り分け離乳食」がかんたん便利!

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こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。前回は取り分け離乳食の基本についてお話ししました。

今回はカンタンな手順で作れる、 取り分け離乳食の具体的な作り方を紹介します。メニューは、離乳食のはじめの一歩「お粥」にぴったりな「三色そぼろ丼」です。

離乳食用のお粥の作り方はこちらを参考にしてみてください。
離乳食のスタートは「お粥」から!いつからどう食べさせたらいい?

取り分け離乳食レシピ「三色そぼろ丼」

鶏むねひき肉は離乳食後期からOKな食材です。離乳食後期は湯がいて、大人用と同じように炒めるのは離乳食完了期からです。

卵は炒り卵にはせず、ゆで卵にすることで離乳食初期の赤ちゃんから食べられるメニューにしました。離乳食初期には卵は卵黄のみ使用します。

調味料は離乳食後期から、風味をつける程度の少量を使用します。しょうがは刺激が強いので赤ちゃんには厳禁。赤ちゃん分を取り分けてから後入れします。

<材料(大人2人分+離乳食1食分)>
・ご飯:茶碗2杯分+お粥分
・鶏むねひき肉:150g※離乳食後期用は10g取り分けておく
・卵:2つ
・小松菜:2株
・しょうが:5g
・白ごま:少々
・ごま油:小さじ1/2
・塩:少々
・しょう油:大さじ1
・砂糖:大さじ1

大人用の作り方



1.卵は固ゆで卵にする。離乳食初期の場合は黄身と白身に分け、黄身だけ取り分ける。ゆで卵を細かくつぶす。→初期・中期・後期・完了期に取り分ける

2.小松菜は3cm幅に切り、茹でて湯切りする。→初期・中期・後期・完了期に取り分ける

3.しょうがはみじん切りにする。

4.フライパンにごま油を熱し、しょうがを炒め香りが立ってきたら鶏むねひき肉を入れて炒める。

5.しょう油と砂糖、しょうがを入れて味をつけ火を止める。→しょう油を大さじ1/6入れたところで完了期に取り分ける

6.小松菜にごま油、塩、白ごまを和える。

7.どんぶりにご飯を盛って、1、5、6を盛り付ける。


離乳食初期用「小松菜と卵黄のおかゆ丼」



<材料>
・10倍粥:30~40g
・大人用1の茹でた卵黄:1/2個
・大人用2の小松菜(葉):5g

1.小松菜の葉をさらにやわらかくなるまで湯がき、裏ごしする。
2.卵黄も裏ごしする。
3.10倍粥と2を混ぜ、1を盛り付ける。


離乳食中期用「小松菜と卵のおかゆ丼」



<材料>
・7倍粥:50~80g
・大人用1のゆで卵:1/2個
・大人用2の小松菜(葉):10g

1.小松菜の葉をみじん切りにして、7倍粥に混ぜ入れ3分ほど炊く。
2.1に卵を盛り付ける。


離乳食後期用「そぼろがゆ」



<材料>
・5倍粥:90g
・鶏むねひき肉:10g
・大人用1のゆで卵:1/3個
・大人用2の小松菜:10g
・しょう油:0.3ml

1.小鍋に湯を沸かし、鶏むねひき肉を入れて湯がく。湯切りをしてしょう油を和える。
2.小松菜を5mmに切り、さらに3分ほど湯がいて湯切りする。
3.5倍粥に1、2、卵を盛り付ける。


離乳食完了期用「そぼろ丼」



<材料>
・軟飯:80g
・大人用5の鶏むねひき肉:10g
・大人用1のゆで卵:1/2個
・大人用2の小松菜:10g

1.鶏むねひき肉は、大人用5でしょう油を大さじ1/6入れたところで取り分ける(砂糖としょうがは入れない)。
2.小松菜を1cmに切ってさらに3分ほど湯がいて湯切りする。
3.軟飯に1、2、卵を盛り付ける。


プラス1品は!「にんじんと大根の味噌汁」

そぼろ丼をさらに栄養満点な献立にするなら、こんなお味噌汁をつけてみてはいかがでしょうか。

そぼろ丼には鶏ひき肉に卵と、タンパク質が2つも使われているので、お味噌汁はたっぷりの野菜で作ります。

にんじんと大根は離乳食初期から使える万能食材! しめじは離乳食後期から食べられますが、噛み切りにくいので最初は月齢の目安の大きさよりも小さく切りましょう。また、初期にはかつお昆布だしを使わず、昆布だしを使います。

<材料(大人2人分+離乳食1食分)>
・にんじん:1/2本
・大根:5cm
・しめじ:1/2株
・かつお昆布だし:500ml ※離乳食初期用は昆布だし
・味噌:大さじ1

大人用の作り方



1.にんじん、大根はいちょう切り。しめじはほぐす。→しめじ以外、初期に取り分ける

2.鍋に、かつお昆布だし、にんじん、大根を入れ沸かし、ふたを閉め弱火で7~8分煮る。→中期に取り分ける

3.しめじを加えて3~4分煮る。→後期・完了期に取り分ける

4.火を止め、味噌を溶き入れる。


離乳食初期用「にんじんと大根のおだしペースト」



<材料>
・大人用1のにんじん:10g
・大人用1の大根:10g
・昆布だし:200ml

1.鍋に昆布だし、にんじん、大根を入れて沸かし、ふたを閉め弱火で10分煮る。
2.1を別々に裏ごしし、必要なら煮汁でなめらかにする。


離乳食中期用「にんじんと大根のとろみスープ」



<材料>
・大人用2のにんじん:10g
・大人用2の大根:15g
・大人用の煮汁:100ml
・水溶き片栗粉:小さじ1/2

1.にんじんと大根をみじん切りにする。
2.鍋に煮汁と1を入れ沸騰したら片栗粉を加え、弱火でとろみがつくまで混ぜながら煮る。


離乳食後期・完了期「にんじんと大根の味噌汁」


離乳食後期

離乳食完了期

<材料>*( )は完了期
・大人用3のにんじん:10g(15g)
・大人用3の大根:15g(20g)
・大人用3のしめじ:5g(5g)
・大人用の煮汁:100ml
・味噌:0.3g(0.5g)

1.にんじんと大根、しめじを5mm(1cm)に切る。
2.鍋に煮汁と1を入れ沸騰したら弱火にして90秒煮る。味噌で風味をつける。


今回は、そぼろ丼とお味噌汁さえあればOKなメニューに仕上げました。大人の料理から取り分けると、特別な材料を用意しなくても手軽に離乳食が作れるので、毎日の献立作りがラクになりますよ!


「取り分け離乳食」についてもっと知りたい方はこちらをチェック!


中田馨さんの著書『いっぺんに作る赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)が全国書店で発売中です。
大人のごはんと同じ材料でいっぺんに作ることで、離乳食づくりがもっとラクになります。昆布だしと素材のシンプルな味の和の離乳食は、赤ちゃんも大人も病みつきになります。

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WRITER LIST

  1. 堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
  2. 大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  3. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  5. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
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