冷やしすぎはNG? 夏が旬の食材「キュウリ」の保存方法
夏野菜といえば、やっぱり「キュウリ」! 家庭菜園として育てている方も多いのではないでしょうか。夏になるとお手ごろにゲットできますし、サラダはもちろん、サッと洗ってもろきゅうで食べるのもおいしく、なにかと便利な食材ですよね。
育てやすいことでも知られており、全国各地でAIなどのスマート農業を用いて、収量アップに成功している事例もたくさんあります。
しかし、そんな便利なキュウリにも厄介なところが……。それは、「保存方法を間違えるとすぐにしんなりしてしまう」ということ。
そこで今回は、夏が旬の食材である「キュウリ」の食べごろを逃さずに、おいしくいただくための保存方法を紹介します!
「キュウリ」の旬は、大体6~9月ごろ。最近では通年手に入る野菜の一つですが、本来の旬の時期は夏となり、この時期に収穫されるキュウリは、他の時期に手に入るものよりも栄養をたっぷりと含んでいます。
また、価格が下がるのもうれしいポイントとですよね。そこで、旬の食材であるキュウリの選び方を紹介していきます。
まず、一番に注目していただきたいのが「いぼ」です。最近では「いぼ」がない品種も売られていますが、あるものはなるべくチクチクとするものを選びましょう。
「いぼ」が立派であればあるほど、おいしいキュウリの証拠です。もちろん「鮮やかな緑色をしているか」も大切なポイントの一つ! キュウリは収穫後、時間の経過と共に皮が黄色く変色していきます。ですので、キュウリ全体が鮮やかな緑色のものが新鮮なものとなります。
さらに「皮にハリとツヤがあるか」も新鮮なキュウリを見分けるポイント。キュウリは茎の周辺や先端から水分が抜けやすくなります。端の部分が柔らかくしなびていないか、しっかりとチェックしましょう。
鮮やかな緑色をしている「キュウリ」を緑黄色野菜だと思っている方も多いかもしれませんが、キュウリは「淡色野菜」に分類されます。といっても、キュウリには健康のために摂取したい栄養がたっぷり。
例えば、キュウリに多く含まれている「カリウム」は塩分量を調整する利尿作用があるので、むくみ予防に効果があります(高カリウム血症などでカリウムの摂取量を制限している場合には注意が必要です)。
そして、美肌効果につながるビタミンCもたっぷり! ビタミンCにはコラーゲンの生成や、シミのもとになるメラニン色素の合成を抑える働きがあります。
便秘解消にもつながる「食物繊維」は、なんと不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類が含まれており、腸内環境の改善が期待できます。夏バテがしやすい時期にもさっぱりと食べやすいキュウリを、積極的に食べていきたいですね!
さっぱりとした口当たりで、夏にぴったりな「キュウリ」。しかし、保存方法を誤るとすぐにしおれてしまい、せっかくの旬の食材がおいしくいただけないという事態に……。
というのも、実はキュウリは「寒さ」と「水分」が苦手なのです。なので、10~13℃で保存するのが最適。低温で保存すると傷みやすくなるので、冷蔵庫なら野菜室での保存がオススメ。冬は冷蔵庫に入れず、冷暗所で保存しても問題ありません。
1. 乾いた新聞紙やペーパータオルで1本ずつ包む
キュウリは乾燥に弱い食材です。1本ずつ新聞紙などで包み、乾燥から守りましょう。
2. ポリ袋に入れて、立てた状態で冷暗所に保存する
先ほども触れましたが、キュウリは「水分」が苦手。キュウリから出る水分を外に逃がすためにも、ポリ袋の口は閉じないようにしてください。また、保存をする際には育った環境にそろえるために「立てた状態」が最適です。保存期間の目安は夏なら2日、冬は4~5日程となりますが、気温によって左右するためなるべく早めに使い切るようにしましょう。
1. キッチンペーパーでキュウリの表面を拭く
キュウリの表面の汚れや水分は、カビの原因に。キュウリのおいしさをキープするためにも、表面の汚れなどは拭いておきましょう。
2. 新聞紙やキッチンペーパーでキュウリを1本ずつ包む
キュウリは直接冷気が当たると、低温で中身が変色してしまいます。キッチンペーパーなどで、冷気を遮断してください
3. ポリ袋に入れて、野菜室に保存する
ポリ袋の口を軽く結んで冷蔵室に保存しましょう。キュウリは湿気に弱いため、ポリ袋内の結露で傷んでしまうことも……。定期的にペーパーを交換するようにしてください。
1. キュウリを洗って、薄切りにする
冷凍保存をする際は、キュウリの水気をきるのが大切。スライスすると水気が絞りやすくなりますので、スライサーなどを活用して薄く切ってください。
2. 塩もみをして水気をしぼる
塩もみをすることで、キュウリ特有の青臭さが軽減しうまみがアップ! 食感もよくなります。
3. ラップに包んで小分けにする
4. 保存袋に入れて冷凍保存する
使いたいときは自然解凍がオススメですが、時間がないときは流水で解凍してください。解凍後は水気を絞り、そのまま使用することができます。しかし、食感は損なわれてしまうので、和えものやポテトサラダでいただくのがオススメです。保存期間は3週間ほどになります。
1. キュウリを洗って、キッチンペーパーでふく
2. 1本ずつラップで包む
ラップで全体を覆って、なるべく隙間ができないようにぴったりと包みましょう。
3. 保存袋に入れて冷凍保存する
解凍したときは、ラップで包んだまま3分ほど冷水にあてて半解凍状態にしてください。その後、ラップを外して水気を絞って調理をしましょう。解凍後は、食感が生かせる浅漬けにしていただくのがオススメです。
金沢の加賀野菜の一つである「加賀太きゅうり」。1本の重さがなんと7600~800gもある、太くて大きなキュウリです。果肉が厚く柔らかいため、煮物や炒めものなどに向いた食材となります。
大阪の伝統食材である「毛馬(けま)キュウリ」は、古くから地元で愛されてきた野菜の一つ。なんと江戸時代の終わりごろから、毛馬村(現在の都島区毛馬村付近)で栽培されていたのだとか。「毛馬キュウリ」は黒イボ系の品種でとなっており、いぼの数はそれほど多くありません。また、長さは30~45cm、直径は2~3cmとすらりとした形が特徴。パリッと固めの歯ざわりで、漬物や酢の物にしていただくのがオススメです。
「もろきゅうり」とは、もろ味噌につけていただくもろきゅうのために、まだ小さいうちに収穫されたキュウリのことです。
一般的なキュウリに比べて小ぶりとなっており、若どりされているために柔らかめな肉質が特徴となります。オススメの食べ方はもちろん「もろきゅう」ですが、ピクルスや浅漬けなどにも丸ごと漬けることができるのでオススメです。
さっぱりとした味わいが、夏の食欲がわかないときでも食べやすい「キュウリ」。ビタミンやミネラルなどの栄養が含まれており、夏バテ対策にもぴったりな食材です。
低温や乾燥に弱く、保存が難しいデリケートな食材となりますが、正しい保存方法を守れば最後までおいしくいただくことができます。便利な食材であるキュウリを、ぜひおいしいシーズンにたくさん味わってくださいね!
参考・参照元
きゅうりの保存方法|長持ちのコツ|冷やしすぎないのがポイント | クラシル
https://www.kurashiru.com/articles/8e5ce698-967f-4152-8131-badc380e88da
【徹底解説】きゅうりの保存|常温から冷凍まで失敗しないコツを教えます! | ふるなび公式ブログ ふるさと納税DISCOVERY
https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202208-cucumber/#i-5
【野菜のプロ監修】「きゅうり」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう! | サンキュ!
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=122163#s_wrap03
キュウリ(胡瓜/きゅうり)の選び方と保存方法と食べ方:旬の野菜百科
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/kiuri2.htm
育てやすいことでも知られており、全国各地でAIなどのスマート農業を用いて、収量アップに成功している事例もたくさんあります。
しかし、そんな便利なキュウリにも厄介なところが……。それは、「保存方法を間違えるとすぐにしんなりしてしまう」ということ。
そこで今回は、夏が旬の食材である「キュウリ」の食べごろを逃さずに、おいしくいただくための保存方法を紹介します!
キュウリの基本の選び方
「キュウリ」の旬は、大体6~9月ごろ。最近では通年手に入る野菜の一つですが、本来の旬の時期は夏となり、この時期に収穫されるキュウリは、他の時期に手に入るものよりも栄養をたっぷりと含んでいます。
また、価格が下がるのもうれしいポイントとですよね。そこで、旬の食材であるキュウリの選び方を紹介していきます。
まず、一番に注目していただきたいのが「いぼ」です。最近では「いぼ」がない品種も売られていますが、あるものはなるべくチクチクとするものを選びましょう。
「いぼ」が立派であればあるほど、おいしいキュウリの証拠です。もちろん「鮮やかな緑色をしているか」も大切なポイントの一つ! キュウリは収穫後、時間の経過と共に皮が黄色く変色していきます。ですので、キュウリ全体が鮮やかな緑色のものが新鮮なものとなります。
さらに「皮にハリとツヤがあるか」も新鮮なキュウリを見分けるポイント。キュウリは茎の周辺や先端から水分が抜けやすくなります。端の部分が柔らかくしなびていないか、しっかりとチェックしましょう。
鮮やかな緑色をしている「キュウリ」を緑黄色野菜だと思っている方も多いかもしれませんが、キュウリは「淡色野菜」に分類されます。といっても、キュウリには健康のために摂取したい栄養がたっぷり。
例えば、キュウリに多く含まれている「カリウム」は塩分量を調整する利尿作用があるので、むくみ予防に効果があります(高カリウム血症などでカリウムの摂取量を制限している場合には注意が必要です)。
そして、美肌効果につながるビタミンCもたっぷり! ビタミンCにはコラーゲンの生成や、シミのもとになるメラニン色素の合成を抑える働きがあります。
便秘解消にもつながる「食物繊維」は、なんと不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類が含まれており、腸内環境の改善が期待できます。夏バテがしやすい時期にもさっぱりと食べやすいキュウリを、積極的に食べていきたいですね!
キュウリの保存方法と保存期間
さっぱりとした口当たりで、夏にぴったりな「キュウリ」。しかし、保存方法を誤るとすぐにしおれてしまい、せっかくの旬の食材がおいしくいただけないという事態に……。
というのも、実はキュウリは「寒さ」と「水分」が苦手なのです。なので、10~13℃で保存するのが最適。低温で保存すると傷みやすくなるので、冷蔵庫なら野菜室での保存がオススメ。冬は冷蔵庫に入れず、冷暗所で保存しても問題ありません。
【キュウリの保存方法 1】常温保存
1. 乾いた新聞紙やペーパータオルで1本ずつ包む
キュウリは乾燥に弱い食材です。1本ずつ新聞紙などで包み、乾燥から守りましょう。
2. ポリ袋に入れて、立てた状態で冷暗所に保存する
先ほども触れましたが、キュウリは「水分」が苦手。キュウリから出る水分を外に逃がすためにも、ポリ袋の口は閉じないようにしてください。また、保存をする際には育った環境にそろえるために「立てた状態」が最適です。保存期間の目安は夏なら2日、冬は4~5日程となりますが、気温によって左右するためなるべく早めに使い切るようにしましょう。
【キュウリの保存方法2】冷蔵保存
1. キッチンペーパーでキュウリの表面を拭く
キュウリの表面の汚れや水分は、カビの原因に。キュウリのおいしさをキープするためにも、表面の汚れなどは拭いておきましょう。
2. 新聞紙やキッチンペーパーでキュウリを1本ずつ包む
キュウリは直接冷気が当たると、低温で中身が変色してしまいます。キッチンペーパーなどで、冷気を遮断してください
3. ポリ袋に入れて、野菜室に保存する
ポリ袋の口を軽く結んで冷蔵室に保存しましょう。キュウリは湿気に弱いため、ポリ袋内の結露で傷んでしまうことも……。定期的にペーパーを交換するようにしてください。
【キュウリの保存方法3】下準備してから冷凍保存
1. キュウリを洗って、薄切りにする
冷凍保存をする際は、キュウリの水気をきるのが大切。スライスすると水気が絞りやすくなりますので、スライサーなどを活用して薄く切ってください。
2. 塩もみをして水気をしぼる
塩もみをすることで、キュウリ特有の青臭さが軽減しうまみがアップ! 食感もよくなります。
3. ラップに包んで小分けにする
4. 保存袋に入れて冷凍保存する
使いたいときは自然解凍がオススメですが、時間がないときは流水で解凍してください。解凍後は水気を絞り、そのまま使用することができます。しかし、食感は損なわれてしまうので、和えものやポテトサラダでいただくのがオススメです。保存期間は3週間ほどになります。
【キュウリの保存方法4】丸ごと1本冷凍保存
1. キュウリを洗って、キッチンペーパーでふく
2. 1本ずつラップで包む
ラップで全体を覆って、なるべく隙間ができないようにぴったりと包みましょう。
3. 保存袋に入れて冷凍保存する
解凍したときは、ラップで包んだまま3分ほど冷水にあてて半解凍状態にしてください。その後、ラップを外して水気を絞って調理をしましょう。解凍後は、食感が生かせる浅漬けにしていただくのがオススメです。
キュウリの種類
■加賀太きゅうり
金沢の加賀野菜の一つである「加賀太きゅうり」。1本の重さがなんと7600~800gもある、太くて大きなキュウリです。果肉が厚く柔らかいため、煮物や炒めものなどに向いた食材となります。
■毛馬キュウリ
大阪の伝統食材である「毛馬(けま)キュウリ」は、古くから地元で愛されてきた野菜の一つ。なんと江戸時代の終わりごろから、毛馬村(現在の都島区毛馬村付近)で栽培されていたのだとか。「毛馬キュウリ」は黒イボ系の品種でとなっており、いぼの数はそれほど多くありません。また、長さは30~45cm、直径は2~3cmとすらりとした形が特徴。パリッと固めの歯ざわりで、漬物や酢の物にしていただくのがオススメです。
■もろきゅうり
「もろきゅうり」とは、もろ味噌につけていただくもろきゅうのために、まだ小さいうちに収穫されたキュウリのことです。
一般的なキュウリに比べて小ぶりとなっており、若どりされているために柔らかめな肉質が特徴となります。オススメの食べ方はもちろん「もろきゅう」ですが、ピクルスや浅漬けなどにも丸ごと漬けることができるのでオススメです。
まとめ:夏に食べたい旬の食材「キュウリ」! 最後までおいしく食べきろう
さっぱりとした味わいが、夏の食欲がわかないときでも食べやすい「キュウリ」。ビタミンやミネラルなどの栄養が含まれており、夏バテ対策にもぴったりな食材です。
低温や乾燥に弱く、保存が難しいデリケートな食材となりますが、正しい保存方法を守れば最後までおいしくいただくことができます。便利な食材であるキュウリを、ぜひおいしいシーズンにたくさん味わってくださいね!
参考・参照元
きゅうりの保存方法|長持ちのコツ|冷やしすぎないのがポイント | クラシル
https://www.kurashiru.com/articles/8e5ce698-967f-4152-8131-badc380e88da
【徹底解説】きゅうりの保存|常温から冷凍まで失敗しないコツを教えます! | ふるなび公式ブログ ふるさと納税DISCOVERY
https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202208-cucumber/#i-5
【野菜のプロ監修】「きゅうり」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう! | サンキュ!
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=122163#s_wrap03
キュウリ(胡瓜/きゅうり)の選び方と保存方法と食べ方:旬の野菜百科
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/kiuri2.htm
【コラム】おいしく長持ち! 野菜の保存方法
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