フードシステムの構築があってこそ技術が生きる ~三重大学・亀岡孝治教授(前編)

国は、2019年をスマート農業の「社会実装元年」と位置づける。今回より、基礎研究に加え、社会実装化も視野に活動する大学・大学院の研究者たちに、研究の現状と、スマート農業普及のための課題、将来予想を聞くインタビュー連載がスタートする。

第1回は、日本の農業分野で最も早くAIの研究を始めたひとりである亀岡孝治教授(三重大学)に伺った。

亀岡孝治(かめおかたかはる)
農学博士。三重大学 大学院 生物資源学研究科教授。一般社団法人ALFAE(アルファ)会長




――まずは、亀岡先生のなさっている研究についてお教え下さい。また、研究を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

今している研究の話をする前に、これまでの研究者としての歩みをご紹介します。

僕は、和歌山県のミカン農家の長男です。農作業は高校までひと通りやって、農業だけはやるまい、こんな儲からない産業だけはやるまいと思って、東京大学に入りました。

ところが、大学でいつのまにか農学部に行き、農産機械学を専攻することになりました。これは、収穫後の乾燥や貯蔵、冷凍の機械を研究するもの。僕の研究はここから始まっています。日本では農業分野で最も早くAIの研究をしていたうちのひとりです。

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WRITER LIST

  1. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  2. 大坪雅喜
    おおつぼまさのぶ。1973年長崎県佐世保市生まれ。FARM DOI 21代表(農業者)・アグリアーティスト。 早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒業。学生時代に考古学、水中写真、自然農という世界を覗き込む。2006年9月、義父が営む農業の後継者として福岡県大川の地で就農。農業に誇りを持ち、未来には普通となるような農業の仕組みやサービス(カタチ)を創造していくイノベーションを巻き起こしたいと考える。縁のある大切な人たち(家族)と過ごす物心ともに満たされた暮らしの実現こそが農業経営の最終的な目的。現在、佐賀大学大学院 農学研究科 特別の課程 農業版MOT 在籍中。
  3. 柴田真希
    管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。
  4. 大城実結
    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。
  5. 井中優治
    いちゅうゆうじ。株式会社収穫祭ベジプロモーター。福岡県農業大学校卒。オランダで1年農業研修。元広告代理店勤務を経て、新規就農6年目。令和元年5月7日に株式会社収穫祭を創業。主に農業現場の声や九州のイベント情報などを発信している。