「にこまる」ってどんなお米? 合う料理は?【お米の銘柄紹介】

みなさんは家庭で食べるお米にこだわっていますか? いつも何となく買っている……という方も多いのではないでしょうか。

しかし今や、お米の銘柄数はなんと300を超えます。よく知られているコシヒカリやあきたこまち以外にも、最近はスーパーやテレビCMでも特徴的な名前のブランド米を見かけるようになりました。

お米の品種それぞれの特徴を知って、もっと毎日の食事を楽しみませんか? ここでは、おすすめのお米の銘柄をピックアップし、その特徴を紹介していきます。

今回取り上げるのは、「にこまる」です。


暑さに強いお米「にこまる」

 

近年、温暖化による高温の影響でお米の品質低下が問題になっています。九州のブランド米「ヒノヒカリ」も良質米の収穫が難しくなっていました。

そんなヒノヒカリに代わりうる品種として、九州沖縄農業研究センターが2005年に開発したのが「にこまる」です。

西日本向けに開発された高温耐性のあるお米で、高温でも玄米の品質が保たれるのが特長。収量も安定していてヒノヒカリより多収です。

笑顔がこぼれるほどおいしい品種であることと、丸々とした粒張りの良さから「にこまる」と名付けられました。

安定した収量と高温耐性から、今後さらに栽培面積の拡大が期待されるブランド米です。

コシヒカリと同等のおいしさ! 「にこまる」のおすすめの食べ方


にこまるの食味

出典:https://www.naro.affrc.go.jp/org/karc/rice_breed/nikomaru_pamph12_4p.pdf

「にこまる」はコシヒカリの血を引くおいしい系統である「きぬむすめ」と「北陸174号」の交配組み合わせから育成され、食味はヒノヒカリと同等かそれ以上と高水準。近年の酷暑の中でも、米の食味ランキングで「特A」評価を多く獲得しています。

炊き上がりはつやがあり、粒が大きめで、粘りが強くもちもちとした食感を楽しめます。濃い味のおかずにも負けません。冷めてもおいしさが続くので、お弁当やおにぎりなどにもおすすめです。

「にこまる」どこで買える? 


にこまるは長崎県、大分県、静岡県などで奨励・認定品種に指定されています。ほかにも、福岡県や佐賀県、熊本県などで産地品種銘柄として作付けされています。

西日本中心に栽培されているため、通販サイトで購入するのがおすすめです。

■せっかく新米を選ぶなら「あんしん」にこだわりませんか


今年の新米は、どの産地のどんな銘柄のお米を選びますか? お米を選ぶときは、自分好みの味わいだけでなく“栽培方法”も大事なポイントです。農薬や化学肥料の使用量を抑えて育てられた、子どもや家族みんなにあんしんなお米を選びたいですね。

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、AI・ドローンなどを活用し、農薬の使用量を最小限に抑えたお米です。玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米がそろいます。

各地の人気銘柄から、あまり見かけない貴重な銘柄をラインナップ。白米と同じように炊飯器で手軽に炊ける「無洗米玄米」も人気です。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

【コラム】好みのお米を見つけよう!コメ銘柄事典
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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