玄米の苦手な人でもおいしく食べられるレシピは?ごはんソムリエ秋元さんに聞く

料理研究家の秋元 薫さんに、「玄米を楽しむレシピ」を教えていただくこの連載。
今回は特別編として、ごはんソムリエである秋元さんに、玄米が食べやすくなるメニューについてお話をおうかがいしました。

さらに、食べやすくて玄米にぴったりの「簡単キーマカレー」を教えていただきました。そのレシピも詳しくご紹介します。



玄米ってどうすれば食べやすくなりますか?


玄米は、体にいい栄養素も多く含まれていて、できれば普段の食生活に取り入れたいけど、独特の香りやプチプチ感が気になってなかなか続けられない……。
そんな声をよく耳にします。

そこで、ごはんソムリエで、米・食味鑑定士としてお米のコンテストで審査員も務める料理研究家の秋元さんに、玄米をどうしたら食べやすくすることができるかを聞いてみました。

玄米は汁気の多いメニューにぴったり。香りを足すとにおいも気にならない


秋元さんに教えていただいたのが、玄米と相性のいいレシピに使ってみる、ということ。
玄米は白米とは違いプチプチとした食感があるので、汁気が多い丼物やシチューといったメニューにぴったり。

独特の香りが苦手ならば、スパイスやごま、しそなどと一緒に使って香りをのせてあげてると、あまり気にならなくなるそう。

玄米はごま油とも相性がとてもよく、ちょっと意外でしたが、中華料理にとても合うそうです。
中華丼に使ったり、ごま油で炒めたものと合わせて食べるのもおすすめです。

また、玄米チャーハンなら白米のように硬めに炊いたりしなくても、べちゃっとする心配はありません。
しそを入れた「じゃこチャーハン」や「キムチチャーハン」は、玄米の香りを感じにくくておすすめ。
ごま油を塗った海苔を使う韓国風海苔巻き・キンパにもぴったりです。


では、和食で玄米に合うメニューは?とお聞きしたところ、「混ぜご飯はいいですね」との答え。
水分が少ない分、混ぜやすいということと、味がしっかりついたメニューのほうが、玄米が食べやすくなるとのことでした。

さらに、みそを一緒に使うと、臭み取りの効果が期待できるそう。玄米とみそ汁という組み合わせは、理にかなっていたんですね。

白米と玄米を半分ずつ混ぜて炊くのは、とても食べやすくなる方法ですが、玄米の浸水時間を取ることや、炊くときの水量の計算がちょっと面倒。
浸水時間が必要なく、白米の水量でも炊くことができる「無洗米玄米」を使えば、気軽にできるのでは、と教えてもらいました。

秋元さんおすすめの玄米の炊き方は?



普段からお米をたくさん食べているという秋元さんに、玄米をどのように炊いているのかも聞いてみました。

秋元さんがもっとも好きだというのは、圧力釜で炊いた玄米。圧力をかけ、粒を弾けさせて出てきた独特のモチモチ感と、プチっとしたところもあるのがたまらないそう。
この方法なら浸水時間は必要なく、炊飯時間も15分ほど。そのまま味わいたい玄米に仕上がります。

ちなみに、白米は冷蔵庫で、低温でじっくり一晩浸水時間をとってから炊いているそう。同じお米でも、炊き上がりがぜんぜん違うといいます。
こちらも真似してみたい!


玄米が食べやすい「簡単キーマカレー」レシピ



今回、秋元さんに教えていただいた、玄米が食べやすくなるレシピは、キーマカレー!
じつは秋元さん、著名なインド料理研究家のアロラさんのもとでアシスタントをしていたことがあり、その時にはいろいろなスパイスを使ってまかないづくりをしていたといいます。

そんな本場仕込みの秋元さんの「簡単キーマカレー」。クミンシードの香りが、玄米独特のにおいを覆い隠してくれ、とてもおいしくいただけます。

レシピのポイントは火にかける前にクミンシードを入れること。

インド料理で使われるスパイスは、「スタータースパイス」といって料理のはじめに使うものや、「仕上げ用のスパイス」などに分類されます。
仕上げ用スパイスとして代表的なのはガラムマサラ。仕上げに加えると料理が一気にインドっぽくなるそう。
いっぽう、クミンシードは一番はじめに用いるスタータースパイス。フライパンに火をかける前に入れて、じっくり香りを引き出せば、本格的な味わいに近づけることができます。

つくり方はいたってシンプル。あっというまにできてしまいますのでぜひお試しください!

<材料(2人分)>



・無洗米玄米ごはん(炊いたもの):適量
・合挽き肉:100g
・炒めたまねぎ:1袋(100g) ※市販のものでOK。作る場合は、たまねぎ1個を薄切りにしてきつね色になるまで炒める
・ミックスビーンズ:1袋(50g)
・トマト缶:小1缶(200g)
・おろしにんにく、しょうが:各小さじ1
・カレー粉:大さじ2
・塩、クミンシード(あれば):各小さじ1/2
・サラダ油:大さじ1

1.フライパンにクミンシード、サラダ油を入れて中火にかける。


★ポイント★
クミンシードは火にかける前に入れましょう。油の中でスパイスをじっくり熱することで香りがよくなります。


2.香りとともにぷつぷつと気泡が出てきたら、ひき肉、 にんにく、しょうが、カレー粉を入れて肉に火が通るまで炒める。



3.炒めたまねぎを入れ、水分が飛んだらトマト缶を加える。沸騰したら火を弱め、まわりに油が浮いてくるまで10分ほど煮込む。



4.汁気がなくなったら塩で調味し、ミックスビーンズを加えひと煮立ちさせたら完成。


今回は彩りもあるミックスビーンズを使いましたが、グリンピースを使っても、とてもおいしいそう。

玄米ごはんがパクパク進むキーマカレー。一晩寝かせた2日目も、スパイスの角がとれてまろやかな美味しさを楽しめます♪


秋元さんの玄米を食べやすく、おいしくいただけるレシピ、いかがでしたか。
本当に簡単なので、玄米食にぜひ取り入れてくださいね。
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WRITER LIST

  1. 川島礼二郎
    川島礼二郎(かわしまれいじろう)。1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  2. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  3. 柴田真希
    管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。
  4. 大城実結
    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。
  5. 井中優治
    いちゅうゆうじ。株式会社収穫祭ベジプロモーター。福岡県農業大学校卒。オランダで1年農業研修。元広告代理店勤務を経て、新規就農6年目。令和元年5月7日に株式会社収穫祭を創業。主に農業現場の声や九州のイベント情報などを発信している。