玄米おにぎりはひと工夫で食べやすく~じゃこ・肉みそ・梅こんぶ【玄米を楽しむレシピ】

はじめまして。料理研究家の秋元です。
今月から全5回、こちらで玄米のお話とレシピをご紹介させていただくことになりました。

玄米との出会いは「食生活アドバイザー」という資格を取得し、食養生の勉強をしていた30代。主食をすべて玄米に代えていた時期もありましたが、自分の趣向や体に合わせ、白米と玄米両方を楽しむ現在のスタイルへと変化しました。小学生の双子の母ということもあり、毎日の食事は、早く、美味しく、健康に、そして楽しく!作りたいと思っています。

こちらのページでは、これから毎月、玄米を楽しむためのレシピ、そして“知っておくと役に立つお話”をお伝えしていきたいと思っています。堅苦しい話はありません。ゆるりとお付き合いいただけるとうれしいです。

食生活に取り入れたい栄養豊富な玄米

「硬い」「炊くのがめんどう」「においが気になる」というネガティブなイメージを思い浮かべる方も多い玄米。でも、なんとなく「体には良さそう」という点も同時に思い浮かびますよね。

玄米は、稲の一番外側の籾殻(もみがら)だけを取り除いたものなので、白いご飯(白米)にはない“ぬか層”や“胚芽”を含んでいます。これがネガティブイメージの原因ですが、同時にこの部分が腸を掃除してくれる食物繊維、体に必要なビタミンやミネラルを含み「体の中をきれいにする力」となっているのです。

血糖値の上昇もゆるやか

玄米は茶色い部分のぬか層に食物繊維を豊富に含んでいるため、白米に比べて消化がゆるやかです。そのため、食後の血糖値の上昇もゆっくり。主食の中では「食後に眠くなりにくい」というのが特徴です。

もちろん、食べ過ぎてしまえば何を食べても眠くなりやすいので、“よく噛んで食べ過ぎない”ということもお忘れなく。

そして、今月はそんな玄米と相性がよいとされる、「魚」「味噌」「梅」を使ったおむすびを3種紹介したいと思います。

玄米おにぎりにぴったりな3種の具をつくります


手作りのふりかけやご飯のおともを小瓶に入れて冷蔵庫に入れておけば、あとはのせるだけ。

玄米そのものの味を一番引き立ててくれるのは「じゃこふりかけ」、梅雨や夏場にさっぱりいただけるのは「梅こんぶ」、玄米初心者の方でも食べやすいのは「肉みそ」です。私の家では、朝ごはんや塾に行く前の子どもたちに出しています。

「じゃこふりかけ」の作り方


<材料(作りやすい分量)>
・ちりめんじゃこ:30g
・かつお節:5g
・白ごま:大さじ1
・しょうゆ、みりん:各小さじ1

1.フライパンにちりめんじゃこ、白ごまを入れて中火で3分ほど炒る。


2.火を切って一旦ボールに移し、そのままのフライパンにかつお節、調味料を加え、余熱で全体をまぜ、1と合わせる。

「肉みそ」の作り方


<材料(作りやすい分量)>
・豚ひき肉:100g
・万能ねぎ:1/2束(30g)
・みそ、みりん:各大さじ1
・ごま油:小さじ1
・コチュジャン:小さじ1/2

1.フライパンにごま油をひき、豚ひき肉が白っぽくなるまで中火で炒める。

2.調味料、ねぎを加え、ねぎがしんなりとするまで炒める。


「梅こんぶ」の作り方


<材料(作りやすい分量)>

・梅干し:大1個
・塩昆布:10g
・みょうが:1個

1.みょうがは縦半分に切り、斜め切りにした後5mm幅に切る。


2.梅干しの種を取り除いて軽く包丁でたたき、塩昆布、みょうがとあえる。


保存方法は?

出来上がったら小瓶に詰めて冷蔵庫で保存しておくと、すぐに使えてとてもラク。
肉みそは1週間、じゃこふりかけは2週間、梅こんぶは3日(みょうがを入れなければ2週間)を目安に使い切るようにしてください。




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■新米もいよいよ登場、安心・おいしい「スマート米」

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、先進のIT技術を利用し、農薬や肥料の使用量を最小限に抑えて育てたお米です。特別栽培米や残留農薬不検出のお米も。各地のおいしい銘柄をラインナップしています。白米と同じように手軽に炊ける無洗米玄米もあります。お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

【コラム】ごはんソムリエの玄米レシピ
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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