日本人の農法を「農業法人ブランド」に【渡邊智之のコラム 第2回】

農家の高齢化、労働力不足の本質とは

5月の11日、12日に新潟にてG20農業大臣会合が開催され、その中で日本が誇る最先端の「ロボットトラクター」がお披露目された。これは、日本の「スマート農業」について諸外国にアピールを狙ったものだと思われるが、筆者としては多少物足りなさを感じる結果となってしまった。

先進国を除いた諸外国の農業大臣たち(先進国では同等なものが作れるという見解)に日本の最先端技術をアピールするのには十分良い題材であったが、本来、日本の農林水産大臣に誇っていただきたかったのは、世界各国から安心・安全で高品質として一目置かれている日本の素晴らしい農産物である。

これは単に美味しい農産物を諸外国の大臣に食べてもらうということではなく、日本の匠の農業者の技術を後世に残すために、日本はどんなチャレンジをしていて今現在どんなことができているのか、確立した生産手法は、世界に輸出することで未来永劫「ジャパンクオリティ」の高付加価値な農産物を諸外国でも食べることができるんだということを、アピールしてもらえたら良かったのにと思ったからである。


農業における代表的な問題として、従事者の高齢化による労働力不足が取り沙汰される。その問題を解決すべくロボットや外国人、女性の活躍となるのは十分に理解できる。しかしながら、なぜ高齢化し従事者が減ったのかという本質的な理論にはなぜ触れないのであろうか。

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WRITER LIST

  1. 山口真弓
    管理栄養士、健康咀嚼指導士、母歯ネットワーク認定 むし歯予防マイスター® 「スマイル☆キッチン~ママとベビー&キッズのための料理教室」主宰。10歳と7歳の子どもを持つママ管理栄養士。 実践大学生活科学部卒業、認知症専門病院にて勤務後、結婚・出産を経てフリーランスに。「おいしく楽しく!スマイル☆な毎日が過ごせるように、笑顔あふれる食卓になるようお手伝い!!」をモットーに、900組以上の親子の相談を受け、ママの視点でアドバイスするなど、栄養相談やコラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園の料理教室講師など、幅広く活動中。著書に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』(すばる舎)、『作り方・進め方が1冊でわかる 決定版 はじめてのおいしい離乳食』(ナツメ社)がある。
  2. 渡邊智之
    わたなべともゆき。一般社団法人日本農業情報システム協会(JAISA)代表理事、スマートアグリコンサルタンツ合同会社(SAC) 代表/CEO、総務省 地域情報化アドバイザー。大手IT企業に入社し、主に各種センサーによる生育関連データ蓄積及び作業記録アプリ等の開発を主導しつつ、農業法人に飛び込み農業を学ぶ。その後農林水産省でスマート農業推進担当として、政府のスマート農業関連戦略策定や現場の普及促進に努める。慶應義塾大学SFC研究所の研究員や、農林水産省や自治体のスマート農業に関する会議の有識者、座長としても参加。著書に「スマート農業のすすめ~次世代農業人【スマートファーマー】の心得~」(産業開発機構株式会社)がある。
  3. 三好かやの
    みよしかやの。しがないかーちゃんライター。「農耕と園芸」「全国農業新聞」等に記事を執筆。八王子市ユギムラ牧場でかぼちゃの「いいたて雪っ娘」栽培中。共著『私、農家になりました。』(誠文堂新光社)、『東北のすごい生産者に会いに行く』(柴田書店)等がある。http://r.goope.jp/mkayanooo
  4. 山口亮子
    やまぐちりょうこ。フリージャーナリスト。京都大学卒、北京大学修士課程修了。時事通信社を経てフリーに。主に農業と地域活性化、中国を取材。
  5. r-lib(アールリブ)
    これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている、をコンセプトにインタビュー記事やコラムなどを発信するメディア。r-lib編集長は奈良の大峯山で修行するために、毎年夏に1週間は精進潔斎で野菜しか食べない生活をしている。

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