玄米の土鍋での炊き方、7号の土鍋なら何合炊ける?

栄養士の堀口泰子です。

土鍋で炊いた玄米ごはんの美味しさを一度経験すると、また食べたくなりますよね。土鍋は満遍なく熱を伝えるので、お米の甘味を引き出して美味しく炊くことができます。

炊飯用の土鍋が流通していますが、一般的な土鍋でも美味しく炊くことができます。しかし、炊飯用の土鍋は何合用とわかりやすいのですが、お持ちの土鍋で玄米を炊くとき何合炊けるのか気になりませんか。

土鍋のサイズに合わせた玄米の最適な炊飯量と、土鍋での美味しい炊き方についてご紹介しましょう。

<土鍋の大きさ別>玄米の最適な分量



お米を土鍋で炊く場合、土鍋の大きさに合わせて炊飯量を決める必要があります。

土鍋の大きさに対してお米の量が少なすぎると水分の蒸発量が多くなることで、硬く炊き上がることがあります。逆にお米が多すぎると、鍋の中で対流が起こりにくいため、炊きムラができます。

土鍋で炊飯を失敗した経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。土鍋で炊飯する場合、大は小を兼ねないのです。

では、土鍋の大きさに相応しい炊飯量について考えてみましょう。


土鍋で炊飯する場合、鍋の6〜7割の容量で使用することをおすすめします。特に玄米は白米に比べて吹きこぼれしやすいので、多く入れすぎないよう注意が必要です。

玄米1合(180ml)の水加減はおよそ1.5倍(270ml前後)です。米と水量を合わせると1合あたりの容量はおよそ450mlです。鍋の6〜7割とすると、玄米1合の炊飯に使用する土鍋は6号が目安となります。土鍋7号サイズには玄米1〜2合が最適といえそうです。

土鍋は直径を基準にサイズを「号」という単位で表しています。しかし、1号=1寸(3cm)はあくまで大まかな目安なので、号数が同じでも商品によって直径(口径)が違うことがあります。さらに、鍋の深さは商品ごとに形状に特徴があるため、容量も違います。表はおよその目安なので、炊飯量は商品表示に従うようにしてください。

玄米の土鍋での美味しい炊き方



最適量がわかったら、土鍋で玄米を炊飯する手順を確認しておきましょう。

<土鍋を使った玄米の炊き方>
  1. 玄米をとぎ水に4〜5時間以上浸漬する
  2. 一度ザルに上げて水気をきってから土鍋に移す
  3. 水を計量して加える
  4. 蓋をして火をつけ沸騰したら弱火にして25〜30分
  5. 蒸気が弱くなったら強火にして30秒
  6. 火を止めたら10分蒸らす

美味しく炊くポイントは「正確な計量」と「水に十分浸漬する」ことです。

また、浸漬中は冷蔵庫に入れることで糠臭を抑えることができます。さらに炊飯の水に冷水を使うことで、沸騰までの時間が長くなり、ふっくら炊き上がります。蒸らし時間は蓋を開けないようにしましょう。

浸漬を前もって行えば、炊飯時間は意外と短く済むので、簡単に挑戦できそうですね。

いかがでしたか。炊き方やおこげを楽しむのも、土鍋ならではの醍醐味ではないでしょうか。お持ちの土鍋で玄米ごはんを美味しく楽しんでみてくださいね。

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堀口泰子
栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じてさまざまな食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/

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【コラム】今日から始める玄米生活
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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