玄米の効果をアップさせる!一緒にとりたい食材は?

今年は連日の猛暑……この秋は残暑も厳しそうですし、冬になっても感染症対策で運動不足になりがちなのが予想され、体調管理が難しくなりますね。

暑くても冷たいものや麺類を食べ過ぎず、寒くて外に出るのが億劫でも適度に動いて食事量を落とさず、お米(玄米や雑穀ごはん)や今回ご紹介する「あるメニュー」などをしっかりと食べてコントロールをしている管理栄養士の柴田真希です。

完全栄養食とも言われている玄米ですが、より健康効果を上げるためにいっしょにとりたい栄養素(食材)があります。

わたしが、玄米といっしょにしっかり食べているものとは何なのかをご紹介していきます。

お腹の調子を整える効果をアップさせるには

「玄米がダイエットにいいって本当?管理栄養士がおすすめする5つの理由」コラムでもご紹介しましたが、玄米には白米に比べて豊富な栄養素が含まれています。そのひとつが「食物繊維」。

100gあたり/「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より計算
食物繊維には、腹持ちを良くしたり良く噛んだりすることで期待できるダイエット効果や、体内の余分なものを体外に排出するデトックス効果があると言われています。また、食物繊維は体内の善玉菌のエサとなったり、便のかさを増やしたりしておなかの調子を整える効果が期待でき、便秘改善や免疫力アップにもつながると言われています。

この効果をより向上させるのに、いっしょにとりたいのが体内を善玉菌優位にするのをサポートする「発酵食品」。ヨーグルトやチーズ、キムチの他、ごはんのお供にぴったりの納豆やぬか漬け、梅干しも発酵食品です。みそやしょうゆ、酢などの調味料も発酵して作られます。

また、善玉菌のエサとなるのは食物繊維だけではなく、「オリゴ糖」も同様です。オリゴ糖入りのシロップも販売されていますが、白砂糖をきび糖やはちみつに変えるだけでも◎。玉ねぎ、キャベツ、ごぼう、じゃが芋、にんにく、大豆などの食品にも豊富に含まれるので意識してとるようにしましょう。

たんぱく質の“質”をアップさせるには

ごはんは炭水化物源のみと思われがちですが、玄米ごはん お茶碗1杯(150g)にはたんぱく質が4.2gも含まれています。「日本人の食事摂取基準 2020年版」(厚生労働省)によると、成人女性の推奨量は50gですから1日3杯食べればごはんだけで25%のたんぱく質を充足することができます。

ただし、量だけではなくたんぱく質の「質」の面からみると、玄米ごはんだけでは良質なたんぱく質を充足することはできません。

食べ物に含まれる「たんぱく質」が分解されると「アミノ酸」になります。このアミノ酸の中でも体内で作ることのできない「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかを表した指標を「アミノ酸スコア」と言います。

「100」だとバランス良く含まれていることになるのですが、穀物はリジンという必須アミノ酸が不足しがちになってしまいます。リジンは、大豆製品などに多く含まれるため、みそ汁や納豆などといっしょにとるのは理にかなっているのです。

また、肉や魚、たまご、乳製品など主菜に使われる食材のアミノ酸スコアは100。玄米ごはんだけ、おにぎりだけ……など単品で済ますことなく、「おかず」をしっかりそろえることで不足分を充足することができます。

足りない栄養素のサポートをするには

実は、玄米には含まれていない(多く含まれない)栄養素があり、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、ビタミンCがこれにあたります。

これらの栄養素の働きと多く含まれる食材をまとめました。

『栄養の教科書』(新星出版社)、『栄養の基本がわかる図解事典』(成美堂出版)より作成 
これらをひとつひとつ覚えるのは大変だと思うのですが、上記の多く含む食品や今までの内容をすべてまとめると、これらを補充すれば良さそうです。


・具だくさんのみそ汁
旬の野菜やいも類、きのこ類、貝類、海藻などを入れて、発酵食品であるみそで味付け。
・納豆や焼き魚(鮭・青魚など)


案外覚えやすいですし、朝食の定番なので、続けるのもハードルは高くないはずです。栄養豊富な玄米ごはんの効果をより上げるために……ぜひ心がけてみてくださいね。

柴田真希
管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。

■新米もいよいよ登場、安心・おいしい「スマート米」

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、先進のIT技術を利用し、農薬や肥料の使用量を最小限に抑えて育てたお米です。特別栽培米や残留農薬不検出のお米も。各地のおいしい銘柄をラインナップしています。白米と同じように手軽に炊ける無洗米玄米もあります。お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

【コラム】今日から始める玄米生活
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
  2. 大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  3. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  5. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
AI・IOTでDXを推進する企画・セールス・エンジニア大募集