玄米がダイエットにいいって本当?管理栄養士がおすすめする5つの理由

管理栄養士の柴田真希です。健康には気をつけた食生活を送っていますが、お米(玄米や雑穀ごはん)はむしろしっかりと食べて体調・体型をキープしています。

健康を考えたり、ダイエットの効果を上げたりするために玄米を食べている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実は玄米も白米もエネルギー(カロリー)はほとんど変わりません。本当に玄米の方がダイエット効果を期待できるのでしょうか?

玄米がダイエットにおすすめできる5つの理由についてまとめました。

(1)ミネラル・ビタミンが豊富で代謝をサポート

玄米と白米のエネルギー(カロリー)はほとんど変わりませんが、大切なのは「中身」です。

とったカロリーをきちんと代謝するために必要なマグネシウムをはじめとした「ミネラル」や、ビタミンB1、B2をはじめとしたB群がしっかりと含まれている必要があります。

100gあたり/「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より計算
玄米には白米に比べてマグネシウムは約4.8倍、糖質の代謝を促すビタミンB1も5.1倍も豊富に含まれています。つまり、白米から玄米に置き換えるだけで、サプリメントなどに頼らなくても効率よく栄養補給ができるのです。

(2)豊富な食物繊維で便秘解消・間食要らず


玄米は白米に比べて食物繊維の量が約6倍。ダイエット中に食事量が少なくなると起こりがちな便秘も、玄米をしっかりと食べていれば予防することができます。

ごはんといっしょに取ることの多い「みそ汁」や「納豆」などの発酵食品も便秘解消のサポートをしてくれます。野菜もサラダだけではなく、みそ汁に入れれば余分な油を取ることなく、煮ることでカサが減り、量もしっかり取ることができるのです。

また、食後の血糖値の上昇スピードを表したGI値(Glycemic Index)も白米のGI値は88ですが、玄米は55と低GI食品です。

低GI食品は、血糖値の上昇がゆるやかなため、適度な量のインスリンが分泌されて、吸収されます。GI値が低いものの方が高いものに比べ、太りにくい体質にすることができるといわれています。

また食物繊維はお腹で膨れるので食事と食事の間で空腹感を感じにくくなり、間食要らず。我慢することなくダイエットを続けることができます。

(3)顎まわりのシェイプアップに

ダイエットの基本は「よく噛んで食べること」。ただ、これを意識しすぎると食事が楽しくなくなってしまいますよね。

しかし、玄米は意識しなくても、自然によく噛んで食べることができるのです。時間をかけて食べることで、少ない量でも満足感を得ることができます。

また、よく噛んで食べることで自然と顎まわりのシェイプアップにも。顔まわりは一番目につきやすいので、見た目の変化を受けやすくなります。

(4)コスパがよい

普段食べている白米を玄米に置き換えるだけなので、基本的に費用は変わりません。また、パン派の人が米食に切り替えたら、コスパの良さに気付くこと間違いなしです。

例えば、1kg600円の玄米を炊くと、約2200gの玄米ごはんが炊き上がります。1食200gしっかり食べたとしても、1食あたり約55円!

パンだったら菓子パンひとつも買えませんし、食パンでもしっかり玄米ごはんほどの満足感は得られません。

(5)飽きないから続けられる

「ごはんを食べることに飽きた」というのはなかなか聞きませんよね。ごはんは日本人のソウルフードなので飽きることなく続けることができます。

食べ方も、水でといで浸水させて炊くだけ。炊飯器についている玄米モードで手軽に炊くことができます。毎日炊くのが億劫だったら、まとめて炊いて冷凍もOKです。

食べ方も、おむすびや、硬いものが苦手だったらリゾットなどにアレンジも可。チャーハンやライスサラダなど「白ごはん」で食べていた時と同様にアレンジもできます。


また、玄米に小豆を入れた「酵素玄米ごはん」もおすすめ。小豆からたんぱく質をとることもでき、忙しい時の栄養補給に役立ちます。

いかがでしたでしょうか。玄米の栄養やダイエットへのメリットを知ってポジティブな気持ちで食事ができると、さらに効果が期待できると思います。生命力あふれる玄米の栄養を丸ごといただいて健康をキープしたいですね。

すぐにできる酵素玄米のつくり方!家の炊飯器で玄米がもちもちに

柴田真希
管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。


■気になる農薬。安心な玄米を選ぼう!


玄米を食べる時に気になる点がもうひとつ。それは農薬の問題です。

お米に残留農薬がある場合、農薬は油に溶けやすい性質があるため、7割〜8割は脂質が多いぬかや胚芽の部分にたまるとされています。

ぬかや胚芽は精米すれば取り除かれる部分ですが、それらが残ったままの玄米で食べる時には少し気をつけたいところ。玄米を選ぶ時には、農薬残留検査をしっかりした玄米を選びたいものです。

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、AI・ドローンなどを用いて農薬の使用量を減らした、農家にも消費者にもやさしいお米。玄米も安心してお召し上がりいただけます。

●レンジで簡単に玄米生活! パックごはん「寝かせ玄米ごはん」


電子レンジで約2分温めるだけでもちもち食感のおいしい玄米が食べられるレトルトごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」もご用意。

圧力釜で炊き上げた後、3~4日寝かせる「寝かせ玄米(R)」の製法で仕上げているので、玄米特有の食べにくさがありません。

忙しい方や、お弁当に持っていく方、家族の中で自分だけ玄米を食べるという方も、いつでも手軽にふっくら玄米をお召し上がりいだだけます。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOODからどうぞ。

【コラム】今日から始める玄米生活
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。