さわちんオススメ! 美味しいかんきつトップ5【農家見習い・さわちんの「リアルタイム新規就農日記」第20回】

「SMART AGRI」をご覧のみなさん、こんにちは。さわちんと申します。

現在38歳で、妻と小学生の子ども2人の4人家族です。

前回は、就農するにあたって自治体から受けられるさまざまなサポートのうち、補助金の部分にフォーカスした内容をお伝えしました。

ゼロから農業を始める場合、収入がゼロになる期間があるにも関わらず、設備の購入費や生活費など、お金が必要となります。補助金だけで生活はできませんが、少しでもサポートしてもらえるのは本当にありがたいです。本気で就農を目指している方には、ぜひとも活用してほしいと思います。

さて今回は、かんきつアカデミーにてさまざまなかんきつを勉強したさわちんがオススメする、美味しいかんきつについてお伝えしようと思います。

イラスト:ヤマハチ
かんきつの代表格といえば「みかん」ですが、みかん以外にも80種類以上のかんきつがあるのをご存知でしたか? これから紹介するかんきつを全部知っていたとしたら、あなたはかんきつマスターかも!?


第5位 2013年デビュー! 「あすみ」


第5位はまだまだマイナーな美味しいかんきつ「あすみ」をご紹介。一般的にみかんは、糖度が12度以上であれば甘いといわれますが、あすみはなんと15度以上にもなる、とっても甘くてジューシーなかんきつです。

皮が剥きにくく、種が含まれていることが多いという点は少しマイナスではありますが、一度お試しあれ。ちなみにかんきつアカデミーでは、美味しい果実を作ることができませんでした……。


第4位 オレンジのように濃厚なカンキツ 「せとか」


第4位は、あすみと同じくマイナーだけれど、とっても美味しいかんきつ「せとか」。みかんより少し大きめの果実で、オレンジの香りをまとう濃厚な味が特徴的です。また皮が薄く、果汁が多いのも特徴になろうかと思います。

こちらも、かんきつアカデミーでは、美味しい果実ができませんでした……。


第3位 子どもの顔よりでかい!? 「チャンドラポメロ」


第3位は、知る人ぞ知るかんきつ「チャンドラポメロ」。初めてこの果実に出会ったとき、その大きさにびっくりしたことを覚えています。かんきつアカデミーで収穫できる果実の中でも、ダントツで一番大きいです。写真はさわちんJr. たちとチャンドラポメロの比較。これだけでも、ずいぶん大きいことはおわかりいただけるでしょう。

味は、見た目どおり大味かと思いきや、かんきつ特有の爽やかな酸味とほろ苦い味で、後味はサッパリで、どんどん食べられちゃいます。どちらかというと、大人向きのかんきつかもしれません。こちら見た目通りに食べ応えがあるため、夕食のデザートにしようものなら、家族4人でも食べきれなかったりします。

チャンドラポメロは文旦とグレープフルーツの交雑種で、あまり収穫量が多くないため市場には基本出回っていないようですが、通販や産直市であれば売っていますので、ぜひ試してみてくださいね。


第2位 形は変だけど……超美味しい! 「デコポン」


第2位は、皆さんも聞き馴染みがある「デコポン」です。これはメジャーなかんきつと思いますが、果実のてっぺんに「凸」がついている見た目が、何よりの特徴になります。

実はデコポンとして売られている果実は、選ばれし果実だということをご存じでしたか? 糖度が13度以上、酸度が1%以下の果実のみ、この「デコポン」という名前で販売することができるのです。その条件を満たせない果実は、「不知火(しらぬい)」という名前で販売することになっています。

デコポンってお値段が高いイメージがあるかと思いますが、それもそのはず。他のかんきつに比べて、たくさんの肥料が必要になるため、管理がとても大変なんです。さらに見た目に反してとっても繊細で、ちょっと雑に扱うと果皮に傷がついて腐ってしまいます。特に収穫作業はとても慎重に行わなくてはいけません。


第1位 やっぱこれだね! 「みかん」


やっぱり第1位は「みかん」でしょう! 価格も安くて美味しくて……こたつにみかんといえば、冬の風物詩。まさにかんきつの王様ですね。

少しうんちくをいいますと、日本で食べられているみかんは、「温州みかん」がほとんどです。この温州みかんは、早く熟す種類の早生(わせ)温州、ゆっくりと熟していく普通温州など、熟す時期によって大別されます。さらに宮川、興津、十万、青島などの名称があり、〇〇県産みかんだけではなく、そのみかんの名前を調べてみるのも面白いかもしれませんね。

また、わが徳島県では、勝浦町という場所で「貯蔵みかん」がさかんに出荷されています。収穫後すぐに出荷するのではなく、貯蔵庫にて貯蔵することで、しっかりと糖度が上がって、あま~いミカンになります。3月以降に徳島県産のみかんを見かけたら、貯蔵みかんの可能性が高いので、ぜひ手に取ってみてくださいね!


いかがでしたか。どれも「かんきつ」ではありますが、ひとことではまとめられないくらい、それぞれに違ったたくさんの美味しさがあります。残念なのが、食べたい! と思っても今の時期は手に入らないかもということ……。

次のシーズンまでぜひ覚えていていただいて、時期が到来したら、召し上がってくださいね。

さて次回は、かんきつアカデミーを卒業することになりましたので、その思い出を振り返りつつ、独立就農のスタートを迎えるにあたっての意気込みなどをお伝えできればと思います。お楽しみに。

【農家コラム】さわちんの「リアルタイム新規就農日記」
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WRITER LIST

  1. 堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
  2. 大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  3. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  5. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
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