Uターン就農2年目突入! 2021年の成績&2022年の抱負を語ります【さわちんの「リアルタイム新規就農日記」第10回】

こんにちは。コケチンファーム代表のさわちんです!

前回は、「さわちんが今絶賛困っていること」と題していろんな悩みを打ち明けてみました。農業の面では、いわゆる「基準」がわからずに悪戦苦闘中……。誰がやっても同じ結果が出るような基準を見つけられたら、いろいろ楽になるのになぁとつくづく思います。

また、田舎暮らしにおける困ったこともたくさんあります。「出役」と呼ばれる力仕事だったり、車の運転だったり。田舎のチームワークの中で暮らしていくためには、苦手なこともしっかりこなさないといけません。全方面に頑張っていかないとプロ農家にはなれませんね(笑)。

さて今回は、2021年の振り返りと題して、コケチンファームの農業に成績をつけてみたいと思います。また、それを踏まえた2022年の抱負もあわせてお伝えします。

イラスト:ヤマハチ
2021年4月に晴れて農家デビューしたさわちんですが、振り返るとうまくいかないことがたくさんありました。そして、喜びはわずかだった気が……(泣)。

しっかりと振り返って、2022年のスタートダッシュにつなげていきたいと思います!


2021年の振り返り(1)収穫量=70点  ~もう少し頑張りましょう~


最初は収穫量の成績です。

結果は70点! 我ながらイマイチな点数ですね。

4月に本格的に農業を始めた頃は、さまざまな失敗を経験しました。主に害虫による被害で、何回も大量のチンゲンサイを廃棄したことを覚えています。病気に泣かされた記憶もありますし、うたた寝の間に降った雨の影響で、出荷直前のチンゲンサイが泥まみれになってしまい、泣く泣く廃棄したことも……。


徐々にではありますが、収穫量を増やすことができるようになりました。しかし、順調に右肩上がりだったというわけではありません。2021年の収穫量のグラフを見てみましょう。


本来であれば、4~5月は野菜を作りやすい気候なので生産量が伸びて、夏に向けては生産量が減っていくはずなのですが、やはりスタートのころ、四苦八苦したことがグラフから読み取れます。8~10月は長い夏休みの結果、ほぼ収穫がないという(笑)。なんて1年生!

2022年はこのあたりも改善して、通年で収穫ができるようにしなければいけませんね。また、売上についても、後日お伝えしようと思います。


2021年の振り返り(2)労働時間=80点 ~少しずつ改善しているように見えます~


次は、労働時間についての成績です。

結果は80点。まずまずの成績ではないでしょうか。始めたころはとにかく効率が悪く、無駄が多かったように思います。2021年のチンゲンサイ栽培における月ごとの労働時間のグラフはこちら。


こうやってグラフにしてみると、収穫量と相関しているのがわかりますね! 驚きました。そして、だんだんとコンテナ数あたりの作業時間が減ってきていることも読み取れます。

妻と一緒に仕事していく中で、あーでもない、こーでもないと意見を出し合い、少しずつ改善できた結果なのかな、とほっとしています。

ただし、まだまだ短縮できることが多いことも事実。

例えば、収穫したチンゲンサイの袋詰め作業。先日、袋詰めの頼もしい味方を、大先輩農家さんより譲っていただきました。


その名も「アイパッカー」。農家さんにとってはスタンダードな機械です(使い方はYouTube等で検索してみてくださいね)。同じ町内のアニキは、これを使って目にもとまらぬ速さでチンゲンサイを袋に詰めます。さわちんもこれを使いこなして、さらなる作業時間の短縮を目指していきます。

「常にカイゼンを意識して仕事に取り組む」。農業に限ったことではないですが、とっても大事なことですよね。


さて、2021年の振り返りはこれくらいにして、2022年の抱負に移りたいと思います。

コケチンファームでは、2022年を「チャレンジの年」と位置づけて、いろんなことにチャレンジしていきたいと考えています。今回は、その一部をご紹介しますね。

2022年の抱負 その1「トラクターを導入する!」


男の憧れといっても過言ではないトラクター!何度か圃場で試し乗りをさせていただいたのですが、作業時間は減るし、綺麗に仕上がるし、手押しの管理機と比べると、段違いの効率です。できる先輩農家さんたちはみ~んな持っているトラクター。値段はもちろん100万円程度。ぐぬぬ……と思いますが、先行投資もビジネスにおいては大事なことでしょう。

ちなみに、いま狙っているのは、ヤンマー社の「アグリカ」というもの。


トラクターではなく乗用耕うん機という位置づけになるので、少し小振りではありますが、コケチンファームのビニールハウスにはぴったり! これの購入を一つの目標にしています。

2022年の抱負 その2「今年こそネットショップ開業!」


以前の記事でも、らくうるカート上でのネットショップ開業を検討するとお伝えしていました。改めて考えてみると、やはりネットショップの開業は必要だと感じています。


というのも、育て方へのこだわりや、生産者の思いを、消費者の方に伝えるべきだと考えているためです。師匠をはじめ、周りの農家さんは並々ならぬ熱意をもって、野菜を育てています。農家をやってみて、改めてその大切さがわかりました。そんな農家さんたちが育てた野菜を食べたいと、さわちん自身も思います。熱意があれば売れるというわけではありませんが、賛同してくれる方に、きちんとさわちんが育てた野菜が届くような仕組み作りが必要ですね。

まずは、ホームページを立ち上げるところからスタートしようかな……。

2022年の抱負 その3「家族と旅行に行く!」


あれはまだ東京の会社でサラリーマンをしていた頃、さわちん一家は、年に1度くらいは家族で旅行していました。しかし今は、チンゲンサイとコケチのお世話があるので、家を留守にすることができなくなってしまいました(けっして、資金がないとは言っていない!)。

丸投げ大作戦と題して、先輩や友達にチンゲンサイとコケチの面倒を見てもらうことで、家族で旅行することを抱負の一つにしたいと思います。家族の幸せレベルを1段階上げなくては!!

ハードルはやや高めに思われますが、2022年の振り返りで良い成績を残すためにも、少しずつでも確実に実現していきたいと思います。


さて次回は、真冬の農業についてお伝えしたいと思っています。朝夕寒いのは当然のこと、たくさんの工夫で品質の良いチンゲンサイを出荷しています。他の農家さんの工夫なども調査してみたいと思います。お楽しみに!

【農家コラム】さわちんの「リアルタイム新規就農日記」
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  3. さわちん
    2児の父。あるきっかけにより農業のイメージを変えたいと考え、16年間のサラリーマン生活にピリオドを打つことを決意。2020年春、家族で田舎に移住し、新規就農を目指す。自身が「移住×就農のモデルケース」となるために、いろんな方面へ向けて奮闘中。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。