農業参入企業が共通課題を解決する、北杜市農業企業コンソーシアムの実践<下>

企業が次々に参入し、農業団地が誕生している山梨県北杜市。前回紹介した有限会社アグリマインドだけではなく、ほかに参入した企業の多くが環境制御型の園芸施設でトマトやパプリカを生産している。

また、参入企業が共通の課題を解決するため、「北杜市農業企業コンソーシアム」を形成している。

レポート後編では、参入企業のひとつ、株式会社リコペルの事例と、共通課題の解決策についてお伝えする。

隔離土でミニトマトを養液栽培──株式会社リコペル


今回もう1カ所訪ねた株式会社リコペルは、フェンロー型の園芸施設で隔離土を使ったミニトマトの養液栽培をしている。

土を地面から離して根域や土中の水分を制御することで、根に適度な乾燥ストレスを与え、果実の糖度はイチゴと同程度の12度にまで高めることに成功した。果実の色が日本の伝統色である「思い色」に近いところから「おもいろトマト」というブランドで販売している。

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WRITER LIST

  1. 渡邊智之
    わたなべともゆき。一般社団法人日本農業情報システム協会(JAISA)代表理事、スマートアグリコンサルタンツ合同会社(SAC) 代表/CEO、総務省 地域情報化アドバイザー。大手IT企業に入社し、主に各種センサーによる生育関連データ蓄積及び作業記録アプリ等の開発を主導しつつ、農業法人に飛び込み農業を学ぶ。その後農林水産省でスマート農業推進担当として、政府のスマート農業関連戦略策定や現場の普及促進に努める。慶應義塾大学SFC研究所の研究員や、農林水産省や自治体のスマート農業に関する会議の有識者、座長としても参加。著書に「スマート農業のすすめ~次世代農業人【スマートファーマー】の心得~」(産業開発機構株式会社)がある。
  2. 三好かやの
    みよしかやの。しがないかーちゃんライター。「農耕と園芸」「全国農業新聞」等に記事を執筆。八王子市ユギムラ牧場でかぼちゃの「いいたて雪っ娘」栽培中。共著『私、農家になりました。』(誠文堂新光社)、『東北のすごい生産者に会いに行く』(柴田書店)等がある。http://r.goope.jp/mkayanooo
  3. 山口亮子
    やまぐちりょうこ。フリージャーナリスト。京都大学卒、北京大学修士課程修了。時事通信社を経てフリーに。主に農業と地域活性化、中国を取材。
  4. r-lib(アールリブ)
    これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている、をコンセプトにインタビュー記事やコラムなどを発信するメディア。r-lib編集長は奈良の大峯山で修行するために、毎年夏に1週間は精進潔斎で野菜しか食べない生活をしている。
  5. 水尾学
    みずおまなぶ。滋賀県高島市出身。大学卒業後、電子機器関連業務に従事。2016年に自家の柿農園を継ぐと同時に、IoT農業の実現を目指す会社、株式会社パーシテックを設立(京都市)。実家の柿農場を実験場に、ITを駆使した新しい農業にチャレンジしています。

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