農家のスマート農業導入を支援する全国組織を──株式会社ヤマザキライス(後編)

株式会社ヤマザキライス 代表取締役の山﨑能央さんは、農業のスマート化の技術の社会実装があまり進んでいない現状に物足りなさを感じている。

スマート化に対応した農機やシステムは、往々にして農家が求める以上にハイスペックで、しかも高価。メーカーから農家にスマート農業を下ろしてくるのではなく、農家からメーカーや研究機関に提案する流れをつくるため、新たな組織を作ろうとしている。


農家が求めるスマート農業は“ロースペック、シンプル、低価格”

埼玉県杉戸町で350枚にもなる90ヘクタールの水田でコメを作る山﨑さん自身は、作業の効率化にスマート農業の技術を積極的に使っている。

コンバインを収量を計測できるセンサーを搭載した機種に変えたり、トラクターのキャビン内にカーナビのように走行すべき軌道を表示するガイダンスシステムを取り付けたり、田植え機を自動運転対応機にしたりしている。最新技術の吸収と経営の合理化は、ヤマザキライスの経営の両輪をなすもの。「農業者も『MOT』をする時代が来ている」と山﨑さんは断言する。

キャビン内に走行経路を示す後付けガイダンスシステムを取り付けたトラクター 写真出典:ヤマザキライス

農業IoTを活用したヤンマーのスマートアシスト搭載コンバイン

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  1. 山口真弓
    管理栄養士、健康咀嚼指導士、母歯ネットワーク認定 むし歯予防マイスター® 「スマイル☆キッチン~ママとベビー&キッズのための料理教室」主宰。10歳と7歳の子どもを持つママ管理栄養士。 実践大学生活科学部卒業、認知症専門病院にて勤務後、結婚・出産を経てフリーランスに。「おいしく楽しく!スマイル☆な毎日が過ごせるように、笑顔あふれる食卓になるようお手伝い!!」をモットーに、900組以上の親子の相談を受け、ママの視点でアドバイスするなど、栄養相談やコラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園の料理教室講師など、幅広く活動中。著書に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』(すばる舎)、『作り方・進め方が1冊でわかる 決定版 はじめてのおいしい離乳食』(ナツメ社)がある。
  2. 渡邊智之
    わたなべともゆき。一般社団法人日本農業情報システム協会(JAISA)代表理事、スマートアグリコンサルタンツ合同会社(SAC) 代表/CEO、総務省 地域情報化アドバイザー。大手IT企業に入社し、主に各種センサーによる生育関連データ蓄積及び作業記録アプリ等の開発を主導しつつ、農業法人に飛び込み農業を学ぶ。その後農林水産省でスマート農業推進担当として、政府のスマート農業関連戦略策定や現場の普及促進に努める。慶應義塾大学SFC研究所の研究員や、農林水産省や自治体のスマート農業に関する会議の有識者、座長としても参加。著書に「スマート農業のすすめ~次世代農業人【スマートファーマー】の心得~」(産業開発機構株式会社)がある。
  3. 三好かやの
    みよしかやの。しがないかーちゃんライター。「農耕と園芸」「全国農業新聞」等に記事を執筆。八王子市ユギムラ牧場でかぼちゃの「いいたて雪っ娘」栽培中。共著『私、農家になりました。』(誠文堂新光社)、『東北のすごい生産者に会いに行く』(柴田書店)等がある。http://r.goope.jp/mkayanooo
  4. 山口亮子
    やまぐちりょうこ。フリージャーナリスト。京都大学卒、北京大学修士課程修了。時事通信社を経てフリーに。主に農業と地域活性化、中国を取材。
  5. r-lib(アールリブ)
    これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている、をコンセプトにインタビュー記事やコラムなどを発信するメディア。r-lib編集長は奈良の大峯山で修行するために、毎年夏に1週間は精進潔斎で野菜しか食べない生活をしている。

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