農家のスマート農業導入を支援する全国組織を──株式会社ヤマザキライス(後編)

株式会社ヤマザキライス 代表取締役の山﨑能央さんは、農業のスマート化の技術の社会実装があまり進んでいない現状に物足りなさを感じている。

スマート化に対応した農機やシステムは、往々にして農家が求める以上にハイスペックで、しかも高価。メーカーから農家にスマート農業を下ろしてくるのではなく、農家からメーカーや研究機関に提案する流れをつくるため、新たな組織を作ろうとしている。


農家が求めるスマート農業は“ロースペック、シンプル、低価格”

埼玉県杉戸町で350枚にもなる90ヘクタールの水田でコメを作る山﨑さん自身は、作業の効率化にスマート農業の技術を積極的に使っている。

コンバインを収量を計測できるセンサーを搭載した機種に変えたり、トラクターのキャビン内にカーナビのように走行すべき軌道を表示するガイダンスシステムを取り付けたり、田植え機を自動運転対応機にしたりしている。最新技術の吸収と経営の合理化は、ヤマザキライスの経営の両輪をなすもの。「農業者も『MOT』をする時代が来ている」と山﨑さんは断言する。

キャビン内に走行経路を示す後付けガイダンスシステムを取り付けたトラクター 写真出典:ヤマザキライス

農業IoTを活用したヤンマーのスマートアシスト搭載コンバイン

この記事の続きを読むには、ログイン、およびアライアンス会員登録(無料)が必要です。

【事例紹介】スマート農業の実践事例
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 川島礼二郎
    川島礼二郎(かわしまれいじろう)。1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  2. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  3. 杉山直生
    すぎやまなおき。1988年生まれ。愛知県で有機農業を本業として営む。「伝えられる農家」を目指して執筆業を勉強中。目標は、ひとりでも多くの人に「畑にあそびに行く」という選択肢を持ってもらうこと。「とるたべる」という屋号で、日々畑と奮闘中。
  4. 柴田真希
    管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。
  5. 大城実結
    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。