ICTで大規模稲作経営の作業時間&効率を改善──有限会社フクハラファーム

琵琶湖に面した200ヘクタールという日本有数の広大な水田で農業を経営する有限会社フクハラファームは、富士通株式会社が扱う営農を支援するクラウドサービス「Akisai(秋彩)」の開発に協力したことで知られる。

なぜICT(情報通信技術)に興味を持ったのか。利用してみてその価値をどう考えるのか。大規模水田農業経営体におけるICTや農業用ロボットの意義を探るため、滋賀県彦根市にある同社に、会長の福原昭一さんを訪ねた。


目指したのは農地の大区画化

福原さんがICTを取り入れた理由について知るには、会社の歴史を少し知っておいたほうがいい。

はじまりは1989年。この年、福原さんは地元の土地改良事務所を退社し、専業農家に転身する。4ヘクタールからのスタートだった。

当初から目指してきたのは「コメ専業として県内一」になること。そのために意識して実行してきたのは、農地の集積と大区画化だ。作業時間効率を上げるためである。

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  1. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  2. 大坪雅喜
    おおつぼまさのぶ。1973年長崎県佐世保市生まれ。FARM DOI 21代表(農業者)・アグリアーティスト。 早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒業。学生時代に考古学、水中写真、自然農という世界を覗き込む。2006年9月、義父が営む農業の後継者として福岡県大川の地で就農。農業に誇りを持ち、未来には普通となるような農業の仕組みやサービス(カタチ)を創造していくイノベーションを巻き起こしたいと考える。縁のある大切な人たち(家族)と過ごす物心ともに満たされた暮らしの実現こそが農業経営の最終的な目的。現在、佐賀大学大学院 農学研究科 特別の課程 農業版MOT 在籍中。
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