inahoのアスパラガス自動収穫ロボットの仕組みとは?──inaho株式会社(前編)

農業ロボットの開発を手がけるベンチャー企業、inaho株式会社の菱木豊社長と知り合ったのは2年前。当時開発を始めていたアスパラガスの自動収穫ロボットをいよいよ2019年からデビューさせるという。プロトタイプを実演してくれるというので、神奈川県鎌倉市にある事務所にうかがった。


JR鎌倉駅から車で南に向かうこと5分、海岸に面した材木座という閑静な住宅街にinahoはある。門を入った先にあるのは畑。その向こうに見えるのは、古民家を改装したと事前に聞いていた事務所のようだ。

約束の時間より早く到着したので門の前で待っていると、我々の姿を見つけたスタッフのひとりが出迎えてくれた。菱木さんは接客が長引いているとのことで、代わって現れた、設計と開発に携わるシニアテクニカルアーキテクトの外波山晋平さんが収穫ロボットによる自動収穫を実演してくれることになった。

場所は敷地内にある家庭菜園ほどの小さな畑。すでにプロトタイプが畝間に置いてある。畝間の端から端まで敷かれているのは白いテープ。ロボットの下腹部にあるカメラがこのテープを認識し、これに沿って走るようになっているそうだ。その左右の畝のところどころにはアスパラガスが立っている。といっても栽培しているわけではなく、買ってきたものを突き立ててあるとのこと。

▲白いラインが引かれた畝間を自動収穫ロボットが移動する

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WRITER LIST

  1. 三好かやの
    みよしかやの。しがないかーちゃんライター。「農耕と園芸」「全国農業新聞」等に記事を執筆。八王子市ユギムラ牧場でかぼちゃの「いいたて雪っ娘」栽培中。共著『私、農家になりました。』(誠文堂新光社)、『東北のすごい生産者に会いに行く』(柴田書店)等がある。http://r.goope.jp/mkayanooo
  2. 山口亮子
    やまぐちりょうこ。フリージャーナリスト。京都大学卒、北京大学修士課程修了。時事通信社を経てフリーに。主に農業と地域活性化、中国を取材。
  3. r-lib(アールリブ)
    これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている、をコンセプトにインタビュー記事やコラムなどを発信するメディア。r-lib編集長は奈良の大峯山で修行するために、毎年夏に1週間は精進潔斎で野菜しか食べない生活をしている。
  4. 水尾学
    みずおまなぶ。滋賀県高島市出身。大学卒業後、電子機器関連業務に従事。2016年に自家の柿農園を継ぐと同時に、IoT農業の実現を目指す会社、株式会社パーシテックを設立(京都市)。実家の柿農場を実験場に、ITを駆使した新しい農業にチャレンジしています。
  5. 窪田新之助
    くぼたしんのすけ。農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。 2015年11月に発表される「農業センサス」で明らかになる衝撃の事実! 日本の農地は急速な勢いで大規模化され、生産効率も急上昇……輸出産業となる!! 日本経済団体連合会(経団連)も2015年1月1日、発表した政策提言『「豊かで活力ある日本」の再生』で、農業と食のGDPを合わせて20兆円増やせるとした。これは12兆円の輸送用機械(自動車製造業)よりも大きく、インターネット産業や金融・保険業に肩を並べる規模──日本のGDPは500兆円なので、農業が全体の4%を占める計算になる。「コメ農家は儲けてない振りをしているだけですよ」「本気でやっている専業農家はきちんと儲かっている」など、日本中の農業の現場を取材した渾身のレポートは、我々に勇気を与える。日本の農業は基幹産業だ!日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活自民党農林水産部会長の小泉進次郎氏は語る。「夜間に人工知能が搭載された収穫ロボットが働いて、朝になると収穫された農作物が積み上がっている未来がある」と──。21世紀の農業はAIやビッグデータやIoT、そしてロボットを活用したハイテク産業、すなわち日本の得意分野だ。その途轍もないパワーは、地方都市を変貌させて国土全体を豊かにし、自動車産業以上のGDPを稼ぎ出し、日本人の美味しい生活を進化させる。大好評『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』に続く第2弾!

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