ニンジンの機能性はいつ高まるのか? ──NKアグリの例<前編>【窪田新之助のスマート農業コラム】

ノーリツ鋼機株式会社の社内ベンチャーとして2009年に設立した農業法人NKアグリ株式会社(和歌山市)。同社が全国の農家と契約栽培するニンジンのブランド「こいくれない」は、外観の赤色の強さが特徴だ。赤色が濃いのは、通常のニンジンにほとんど含まれない機能成分のリコピンを多く含んでいるため。リコピンといえば抗酸化作用が強く、動脈硬化や糖尿病の予防でその効能が期待されている。


機能性を持っているだけではなく、甘味が濃いのもウリである。私も「こいくれない」の料理をさまざま食べてみたが、とくに付け合わせのグラッセにするとそれが引き立つように感じた。

これから二回にわたって、NKアグリによるこのニンジンのブランド化の取り組みを紹介する。第一回はスマート農業という観点から、このニンジンの作り方と全国展開について、第二回は流通改革という観点から「こいくれない」が持つ意味について見ていきたい。農業の情報化の先には、生産性の向上だけではなく、経営の変革が待っていることを理解してもらえるはずだ。

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  1. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  2. 大坪雅喜
    おおつぼまさのぶ。1973年長崎県佐世保市生まれ。FARM DOI 21代表(農業者)・アグリアーティスト。 早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒業。学生時代に考古学、水中写真、自然農という世界を覗き込む。2006年9月、義父が営む農業の後継者として福岡県大川の地で就農。農業に誇りを持ち、未来には普通となるような農業の仕組みやサービス(カタチ)を創造していくイノベーションを巻き起こしたいと考える。縁のある大切な人たち(家族)と過ごす物心ともに満たされた暮らしの実現こそが農業経営の最終的な目的。現在、佐賀大学大学院 農学研究科 特別の課程 農業版MOT 在籍中。
  3. 柴田真希
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    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。
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    いちゅうゆうじ。株式会社収穫祭ベジプロモーター。福岡県農業大学校卒。オランダで1年農業研修。元広告代理店勤務を経て、新規就農6年目。令和元年5月7日に株式会社収穫祭を創業。主に農業現場の声や九州のイベント情報などを発信している。